今回の帰省は、檀家になっているお寺の年中行事として、施餓鬼供養・お盆前の大掃除・草取りの日が設定されていたからでもあった。
これはコロナ前に1度参加したことがあったが、コロナ期間は中止になっていて、今年再開されたのだ。
集合時刻8時丁度に到着すると、なんと集合場所に集まっていた人たちが解散して持ち場に着くところで、私は遅すぎたようだった。作業が始まるのが定時なので、10分くらい前に行くべきだったようだ。
参加者はアラカン以上と思しき人々ばかりであり、早めに集まるのは、その年代の人々、そしてその地域の常識なのかもしれない。
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前回は自分の墓のあるエリアや、その上のまだ墓石のない草ぼうぼう地帯の草取りをしたのだが、そのとき、なぜか女性が異様に少なかったので、もしかして本堂などの建物の中の掃除をしていたのかも?と思った。
もしそうなら、私も今回は室内の方が楽でいいなあと思い、どこの掃除をしたらよいのかとお寺の人に聞くと、前回と同じところとのことである。そこで、また自分の家の墓があるエリアの周囲の荒れた墓の草や、その上の墓石の無いエリアの草取りなどをすることになった。
日陰がなく、熱中症になりそうである。
お寺の人が冷たいペットボトル飲み物や飴を配ってくれて、休憩時間なども知らせてくれて熱中症予防には気遣っていてくれたのだが、それでも厳しい。周りのおじいさんも「この暑さはかなわんね、日陰がないからね」と言っていた。
外で作業をする女性は少なく、男性も造園業や農業や土建業等の人ではないかと思うような人たちで、草刈り機や鎌などを持って、山の斜面など人の歩かない危険個所まできれいにしていた。
女性は3人くらい、これもまた外の作業に慣れているようないでたちで、日よけの帽子とアームカバーみたいなものをしてせっせと草を取っているようだった。
私は単独で行動しているおじいさんと同じように、そのへんの草を1人で取っていたが、あまりの暑さに、実家父の墓の前で、他所の家の墓石の日陰に隠れて勝手に休憩したりしていた。
荷物は他の人はどうしているのか?車で来ている人ばかりなので、車の中においているのだろう。
私は荷物を実家父の墓石の日陰に置き、お寺でもらったペットボトルも墓石の中段に載せておいた。
周囲の人と少しは言葉を交わしたが、知らない人ばかりだ。
前回言葉を交わした人には会わなかった。
私の家は、もともとこの地元の人間ではない。そして私はこの地に生まれ育ったけど、18歳から出てしまったので、どうしてもこの地域の人々ではないなと思う。
また、自分のこのひ弱さは何なんだ?太っているので頑丈な岩のようなおばさんなのだが、ただ贅肉で太っているだけで、筋肉がないのでしんどくて心臓がドキドキしてくる。
まあ、適当にやろうと、墓石のない墓地のエリアに行き、座り込んで草をむしることにした。これでも草抜いてるんだから、役立ってるだろう。
出てこない人たちよりはマシだろう。
実際、新興住宅地に引っ越してきて、このお寺にお墓を買った人などは、ほとんど出席していないみたいなのだ。
昔ながらの地元の人は、当然参加すると思っているようだけど、今時の人や都会から引っ越して来た人たちは、自由参加だからやりたい人だけ出ればいいんでしょ、と言う感じ。
やはり肉体労働得意人間がやれば良いことなのか。。。
地元の奥様方は本堂の中などを、せっせと手際よくお掃除しているのかもしれないが、 私はよそ者だから、きっと建物の中なんかに入っても浮いてしまうんだろうなあ。(掃除苦手人間だしな)
来年もやっぱり1人で墓場の草取りをしよう。それが自分の身の程なんだと思う。