山本飛鳥の“頑張れコリドラス!”

とりあえず、いろんなことにチャレンジしたいと思います。
と思っていたけど、もうそんな年齢じゃなくなってきた。

古代メキシコ展書き残し

2023-07-29 22:59:08 | 日記2023

先日は、NHKの「まやまやぽん!体操」がけしからんということを書いたのだが、その後は怒りがだんだん冷めてきた。あれはNHKが古代メキシコ展のCMみたいなつもりで放送しているものらしい。
それにしても不謹慎な気がするが、そんなはるか昔の外国のことなんて、若者にとっては、もうマンガの世界みたいな扱いになっているのだろう。

さて、今日書いておきたいのは自分にとっての備忘録みたいなものである。

マヤ・アステカ・テオティワカン文明の中で印象に残ったものに、「トウモロコシの神」を崇拝していたということがある。

まず、最初のほうに展示されていたのは、「チコメコアトル神の火鉢」というものだが、これはアステカ文明(1325~1521年)のものだ。
これは熟したトウモロコシの女神なのだそうだが、両手にトウモロコシを持っている。
古代メキシコの主食はトウモロコシであり、人々はトウモロコシが無くては生きていけなかったのであろう。だからトウモロコシの神を崇拝していたようだ。

こちらは「嵐の神の壁画」。(テオティワカン文明 350~550年)
嵐の神は、背負いかごの中にトウモロコシ、手にもトウモロコシを持っている。
嵐の神が雨をもたらし、それによってトウモロコシが育つと考えていたのかもしれない。

ここまでは、トウモロコシを人間に与えてくれる神を崇拝していたというのは素直に受け取れるのだが・・・。

こちらは「パカル王とみられる男性頭像」(複製)(マヤ文明 620~683年)

パカル王墓内でみつかり、パカル王の姿とする説が強いそうだ。
頭頂部の髪を結わえて前方に垂らした形はトウモロコシ神の姿を真似たものと考えられているとのこと。

つまり、こうなると、人間自体が神になろうとしているようだ。権力者は自分を神にして人々を支配しようとしたのだろうか?

そうして、上は「貴婦人の土偶」(マヤ文明 600~950年)

青色のドレスの、位の高い女性の姿であり、トウモロコシ神を真似た頭蓋変形や口元の装飾が表されている。

マヤ文明では、位の高い人は子どものころから頭に強制具をつけて頭蓋骨を変形させてトウモロコシのように長い頭の形にしていたという。

一般人とは違う形であるところから、高貴で神のような存在であることを示したのであろうか。

頭の骨まで変形させるなんて、骨って変形するものなのか? それにそこまでするか?と驚く。

マヤ文明では、人間は神がトウモロコシから作ったものだと考えられていたそうだ。

トウモロコシが神なのか、トウモロコシが人間なのか、何がなんだかわからなくなるのだが、とにかくトウモロコシに対する思い入れはすごいものがあるようだ。

そうして、14世紀ころのアステカ文明は、これらの文明を引きついでおり、トウモロコシを育てる雨の神を崇拝し、人身供儀をしていた。

人間を生贄として捧げることによって、自然の神と折り合いをつけようとしたらしい。

それだけ自然が厳しかったのかもしれないが、なんか恐ろしいなあと感じる。

トウモロコシは、最初は中南米で栽培され、とてもたくさんの種類があったそうだ。
スペインがアメリカ大陸を発見したことで、世界中に広まって行ったという。

トウモロコシは、白・黄色・赤・黒・茶 等の様々な色があり、それが人種の肌の色のようでもあり、人間はトウモロコシからできたものだというのは、妙に姿も一致する。
トウモロコシって髪の毛も生えてるし・・・。

まあ、それは関係ないのだけど、ちょっとトウモロコシが怖くなったというか、これまでは、単に好きな食べ物に過ぎなかったのだが、ちょっと印象が変わったのだった。

 

 

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