「ショパン―200年の肖像」展を見に行ってから、もう1週間が経った。
ここの展示の終わりの方で、1人の女性の肖像画に目が留まった。
「あっ、ポーリーヌ・ガルシアだ!」と思った。
(上の絵はネット上でみつけたもので、展示の絵とは違うかもしれないが、同じ人の肖像画)
それは、以前世田谷美術館に「パリジェンヌ展」を見に行ったときに、展示の中で初めて知った音楽家の女性である。
この人は、容姿は不細工だが、音楽の才能を発揮した人であった。そして、この人の作曲したピアノ曲「セレナーデ」が、そのときの音声ガイドの中に入っていて、素敵な曲だなあと思って何度も聴いてしまったのだった。
その人が、どうやらショパンと関係があるらしい。だが、特に詳しい説明書きはないようだった。
今日、パソコンで調べてみた。
1821.7.18~1910.5.18
19世紀、フランスの声楽家・作曲家。
顔が不細工だったにも関わらず、歌劇などで広い声域と演技力で実力を発揮し人々を魅了した。ショパン・ベルリオーズ・サンサーンスに芸術的影響を与えた。
語学力にも優れ、スペイン・イタリア・フランス・英・ドイツ・ロシア語で声楽曲を創作した。ジョルジュ・サンドの小説「コンシュエロ」(1843年)のモデルになった人。
というわけで、ショパンと同時代にパリに存在していたので、音楽家としても影響しあい、関係があったようだ。
かなりの才女である。
不細工不細工と、かなり書かれている。確かに、西洋人にしては、鼻の下が長く、口元に締まりがなさそうな、上品ではないような顔つきだが、そこまで不細工ではないように思うけど・・・。
この人の父は、テノール歌手だったそうで、この人の息子はポール・ヴィアルドというバイオリニストであった。(1957.7.20~1941.12.11)
有名な音楽家というのは、2代目くらいが多く、さらに続いていることが多い。
ポーリーヌの子孫っていうのは、今存在していて音楽家だったりするのだろうか?というのが私の知りたいところでもあるのだが、その件に関しての情報は見つからなかった。
ちなみに、ショパンの子孫はいないし、ベートーヴェンの子孫もいない。
たとえ音楽の天才が子孫を残したとしても、そんなに何代も同じ遺伝子を受け継いで天才が続くわけでもないみたいだ。
話がそれてしまったが、ショパン展でポーリーヌ・ガルシアの肖像に出会えたのはよかった。
2018.2.25 ポーリーヌ・ガルシア=ヴィアルド「セレナーデ」
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