山本飛鳥の“頑張れコリドラス!”

とりあえず、いろんなことにチャレンジしたいと思います。
と思っていたけど、もうそんな年齢じゃなくなってきた。

カプースチンのCDを買った

2020-08-16 13:33:18 | 音楽

いつもyou tubeでピアノ演奏を聴いているのですが、その中に「銀ちゃんねる」というのがあります。その「銀ちゃん」の演奏が素晴らしいです。

その中に「カプースチンの8つの演奏会用エチュード作品40」というのがあって、先にUPされたのが7曲目の「間奏曲」でした。

それはとてもステキで、以前このブログにも共有させていただきました。「間奏曲」

カプースチンは、ロシアの作曲家・ピアニストですが、クラシックとジャズを融合したような現代音楽です。私は、銀ちゃんの演奏で初めて知りました。

そして、最近UPされたのが6曲目の「パストラール」で、これも軽快でいいなあと思いました。

銀ちゃん演奏のカプースチンは現在2曲だけで、どちらも素晴らしいです。他の曲は知りませんがそれも聴いてみたいと思いました。

銀ちゃんのCDがあったら良いのですが、無いので、じゃあ別の人でもいいやと思い、探してみたところ、カプースチンさん本人演奏のCDが出ていることがわかりました。

それで、さっそく注文し、昨日届いたところです。

世田谷美術館に行くときにポストの中に配達されていたので、それを持って車に乗り込み、封を開けてカーステレオに投入。しかし、すぐに録音モードになってしまうので、無音のまま走って行きました。

やっと帰りに初めてピアノの音が鳴り始めました。

しかし、驚いたのは、なにやら機械的複雑無機質的な印象。これは確かに音楽ですが、銀ちゃんの演奏とはまるでイメージが違うものなのです。

美術で言ったら抽象画って感じです。普通のクラシックのピアノ曲が昔からある風景や人などの姿を描いた絵画に喩えられるとすれば、この音楽は何かの図形やパターンや色などによって表現された現代抽象画・デザイン画のような感じなのです。

抽象画の中にも、ここちよいデザインていうのがあるのですが、とにかくこのピアノはテンポが速くて複雑なので、安らぎをもたらすものではない感じでした。カーステレオはあまり音質がよくないし、それと合わせて幹線道路は通行量も多く、車・車・車。なんか鉄の物体がせかせか走り動いている現代社会を表している音楽のように聴こえてしまうのです。

どうしても、田園風景とかじゃないような気がします。それでも、テンポが速いので、そのままずっとずっと走って行きたい気分になりましたが、遠出はやめときました。

中に聞き覚えのある旋律が出てきて、やはり「間奏曲」が一番いい曲だと思いましたが、銀ちゃんの弾き方のほうがとてもきれいで優雅さがあると感じます。

作曲者カプースチンのほうがすべてテンポが速く、優雅さは無いように思いました。

「パストラール」も同様です。銀ちゃんの弾き方のほうが、きれいな旋律が際立つように思いました。

ちょっと、期待したものとは違ったなあと思いながら、CDの半分くらい聴いたところで家についてしまったので、車を降り、今度はパソコンで聴きました。

家のパソコンもまたそんなに良い音は出ませんが、ヘッドホンで聴くときれいに聞こえます。少なくとも車で聴くよりは、ピアノの音がきれいだし、余計な道路上の景色などが見えないので、この曲の良い部分が味わえてきました。

テンポの速い緻密な感じの弾き方もカプースチンさんの個性としてそれなりの良さも理解できます。

後半は、「ソナタ・ファンタジー(ピアノ・ソナタ第1番)作品39」、「スイート・イン・オールド・スタイル作品28」「変奏曲 作品41」も収録されています。

まだ1度しか聴いていないのですが、スイート・イン・オールドスタイルや変奏曲は、昔のクラシックっぽいモチーフが入っていたり、バッハインベンション風な要素もあって面白いと思いました。

変奏曲は結構良いと思いました。

それにしても、私にとってはカプースチンの音楽は、新しい遭遇でした。

まだ、ざっと聴いただけなので、もうちょっと聴きこんでみようと思います。

最初に車で聴いたときには、買わなきゃよかったと思いましたが、家で聴き直してみて、それなりに良い要素もあるなと思いました。

銀ちゃんが最近UPした「パストラール」(6曲目)

【解説付】カプースチン 8つの演奏会用エチュードより 第6番「パストラール」/ Kapustin Eight Concert Etudes Op.40 No.6 「Pastorale」

 

1曲目の「前奏曲」を弾く辻井伸行さんの動画がありました。

辻井伸行 / カプースチン:前奏曲(8つの演奏会用練習曲 より)

 

カプースチンさんは、つい最近まで健在でしたが、7月2日に82歳でお亡くなりになったそうです。

 

 

 

 

 

 


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