住んでいる街から車で20分くらいのところに、
栗山という町があります。

ちなみに駅の外観はこんな感じ。

駅自体の建物は左手の平屋の部分で、
駅に隣接している右手のちょいと大きな建物は公共のホールみたいです。
この駅を背にして、
テクテクと歩くのです。
テクテク
広い道に、商店街が並んでおります。
セットバックされているせいなのか、
商店街はひろーく感じます。
その商店街をもっともっとテクテクと歩くと、

何箇所目かの交差点に、
『東京堂』という喫茶店がございます。
お店のガラスにあたくしが写っておりますが、
気にしないでね。
ここはコーヒーが安くておいしいの。
座席数は8席~10席くらいかな。
入り口に2席あって、奥に長テーブル席があります。
長テーブル席の手前にお客さんがいると、
声をかけて奥に通してもらわなきゃいけないんだよ。
ちょっと面倒だと思うでしょ?
でも、そうやって席のやりとりをしていく過程で、
お客さん同士のコミュニケーションがはじまるんだと思う。
さて、奥に座ってコーヒーを飲みます。
レギュラーコーヒーが280円でございます。
自分の住んでいる街の喫茶店のコーヒーというと、
だいたい450円~500円ちょいくらいの価格帯です。
田舎なのに、この値段。
都市部のステキなカフェと値段は変わりありません。
はたしてそれだけの価値が田舎の喫茶店にあるのか、
ということの判断はしないでおきます。
さあて、コーヒーが来たみたいです。

ちょいと酸味があって、オイシイであります。
煎りの加減も、深すぎず浅すぎず。
奥の席はちょいと暗いです。
暗いといっても、
ライトがあるので文庫本を読むのが苦ではありません。
適度な暗さが、実に落ち着きます。
『奥』なので、安心感というのがあります。
例えがよくないかもしれませんが、
子供の頃に押入れの中に好んで入っていった感覚に近いです。

コーヒーを味わいながら、文庫本を読み。
店内にあった今月号のマリクレールに目を通し。
気がつくと、おやおやこんな時間になっちゃった。
落ちつくところにいると、時間が経つのが早く感じちゃう。
好きな人と楽しい時間を過ごしているときもそうだよね。
先月、好きな人とランチを食べコーヒーにデザートを喜びながら食していたとき、
気がついたら『えッ!こんなに時間経ってたの!?』
となってました。
その店も実に落ちつく感じだったんだよ。
落ちつくことができる場所というのは、
なかなか見つからないのですが、
それを発見できたときの喜びって大きいのです。
日々、時間に追われ電波から逃げられずにいますが、
たまには自由な時間を持って、落ちつける場所で、
オイシイお茶を楽しみたいですね。