レイモン・ラディゲという作家がフランスにいまして。
『ドルジェル伯の舞踏会』という小説を書いた方なのです。
ちなみに新潮文庫から出版されていて、
表紙の裏のちょっとした解説には
『もっとも淫らなもっとも貞潔な恋愛小説』
と書いてあるのです。
そんなものですから、
手にとって表紙の裏を読んで本屋のレジにダッシュしたのであります。
それが10年ほど前のことでして。
いいように解釈して書けば、
読まずに寝かせておいたのだけど
悪く書くと
買ってマンゾクして忘れてたんですね、はい。
10年は経過し、
作者もタイトルも忘れた頃
銀座三越に『ラデュレ』という洋菓子屋さんがオープンし。
マカロンがウマいぞと、
ヴォーグかなにかで読み。
そりゃ食べたいね~
ラデュレラデュレ…ってフランスの作家の名前じゃん!
どれどれ、
昔買った小説でも読んでみるべと本棚から取り出したら
マカロンが美味しいらしい
『ラデュレ』と『ラディゲ』は似て非なるものだった、
とまあ勘違いしてたのです。
あ~あの乳製品の、
上に粉の砂糖かけて…ってのはナチユレだ。
自分で書いててちっとも面白くないぞ。
さて。
ラディゲの『ドルジェル伯の舞踏会』を読んでいたんだけど、
ちょうどその頃
古本屋で
白川道『病葉流れて』
松浦理英子『親指Pの修行時代』
柳美里『女学生の友』
手嶋龍一『ウルトラダラー』
を買ってしまい。
そっちを優先的に読んでたら、
ラディゲさんをすっかり忘れてしまったんです。
悪気はないんですよ、
ただどうしてもウルトラダラーを読みたかったの。
『ウルトラダラー』はイギリスの情報部員が
北朝鮮の偽ドル冊を追求していくってな話なんだけど、
とっても面白い。
登場人物に実在する人がモデルになっていることもあり、
(外務省の某職員)
読んでいる自分がスパイになったかと錯覚しちゃう。
それで読んだ後、
誰かに狙われてるんじゃね~か??ってなる。
『病葉流れて』はマージャンの話ばかり。
マージャンに興味がないとサッパリだと思う。
自分もサッパリ分からない。
『女学生の友』
多少興味深い程度で、
ふーんと読んでいけばそれが何の話だったか
さっぱり思い出せないや。
なんとなく村上龍の『ラブ&ポップ』とかに似ているかも。
『親指Pの修行時代』
足の親指が男性器になってしまった女性の話です。
他の松浦理英子の作品同様、
レズっぽい内容もあり、
それが「期待を裏切らないでくれてありがとう」ってな感じ。
んで、
これらを読み終わって、
半分は読んだハズのラディゲさんに戻ろうと決心したら
ついつい
島崎藤村の『破戒』にはまってしまい。
この調子だと
いつになったら『ドルジェル伯の舞踏会』を読み終えるのか
サッパリ未定であります。
そうだ、
ラデュレのマカロンをかじりながら読もうっと。
ええっと、
東京へ行く予定は…
マカロンの取り寄せってできなかったっけ?
まあ、昔の話だから、直接表現もないし、
「このくそガキは何じゃ?」と、あまりに主人公が自分勝手で腹が立ちました。
フィリツプ・ジェラールの映画も見たよ。
何つったって17才に見えなくてすごい(笑)
(実際25才くらいなんだから)
マカロンは取り寄せできそうな気がしまするよ。
調べてはないけど。
ちょいと昔のフランスは
貴族や伯爵ばかり出てきて、
それが頭の中でキーッ!となっちゃう。
モーパッサンは読めたのにぃ…
確かに直接表現ってしてないよね。
古い小説って、
そういうのを省いちゃってる(検閲の関係?)
もいちど頭をリセットして読み返します!
『肉体の悪魔』はなかなか本屋さんで見かけないや。
フィリップ・ジェラールの映画版の方が見つけやすいかな?
ジェラール、カッコイイね~