西国三十三観音第7番岡寺には、民間さんの駐車場を利用するしかありません。
民間の駐車場から境内へは、ほんの少しだけ歩きます。
拝観料を支払い、仁王門をくぐります。
たまたまその時、奈良大和四寺巡礼(長谷寺・室生寺・岡寺・安倍文殊院)の共通拝観券が発売されており、記念散華を頂けるというイベントが開催されていました。
室生寺はその日の予定に入れてあったので、安倍文殊堂含めてお参りするかどうか迷いましたが、限られた時間の中でできるかどうかはっきりわからない状況ならば避けておこうと思い共通券はやめにしました。
岡寺は、真言宗豊山派の寺院です。
ご本尊は、如意輪観世音菩薩さまです。
鐘をつくことができたのでついてみると、とても清らかでありがたい音が長く長くこだまし、印象に残りました。
弘法大師堂。
朱色の三重宝塔。
珍しいものを発見!
「風鐸」と呼ばれており、五重塔など軒の四隅に吊るされているもの。
仏教が中国経由で日本にもたらされた時、その音色で邪気を遠ざけていたといわれ、風鈴そのものなのですが、 時代に流れと共に建築の装飾に使われるようになると華美になり、巨大化して暴風でないと鳴らないものになってしまったそうです。
663年義淵僧正が天智天皇から草壁皇子の邸宅だった岡宮の旧跡を譲り受けて建立したのが始まりとされ、岡寺の名まえの由来となっています。
桜が咲いていました。
この丘寺は石楠花が有名です。
お手水場。
本堂。
龍蓋寺という名前でも呼ばれているわけは、この村に出没して農民を苦しめていた悪龍を義淵が法力で池に閉じ込め蓋をしたところから、その名がついたという説もあります。
龍玉。
奥ノ院があるようですので行ってみましょう。
神社。
井戸。
奥の院は洞窟でした。
その日は西国三十三カ所記念行事で、本堂のご本尊様のお傍まで拝観することができました。
ご本尊の如意輪観世音菩薩坐像は、身の丈4.6mもあり、日本三大仏のひとつに数えられているそうです。
とても清々しい気持ちがして、思いのほか本堂で時間を過ごしました。
とても良いご縁を頂くことができたと思っています。