JR琵琶湖線石山駅から、JR大垣駅で下車。
そこから「樽見鉄道」乗り換えにつき、一旦JR改札口を出なければならず、suciaをポチっとしましたが、バーが下りて出れませんでした。
残金は十分にあるはずなのですが、おかしいな?
有人改札でお聞きすると、JR石山駅はJR西日本、JR大垣駅はJR東海で、二つの会社をまたいでしまったので、suicaでの自動精算はできないとのこと。
有人改札で精算処理して下さいました。
「これから樽見鉄道に乗り換えるんですが・・・」と駅員さんにつぶやくと、
「樽見鉄道は現金払いのみです。次の出発が1時間以上あるから、待ち時間が結構ありますよ」
とのことで,駅員さんのおすすめに従い、駅から屋根付きの自由通路が渡しである大型ショッピングセンターのフードコートで、お昼ご飯を頂くことにしました。
ちょうど大垣駅では、明日4月25日に「アスティ大垣」という駅ビルがオープンするそうです。
はあ。
今回の西国三十三観音お遍路では、各お寺さんが毎年恒例の花祭りの開催にあたっても花がまだ咲いていない、とか。
新しい高速道路の新インターができたばかりで、ナビでまだ登録されておらず遠回り、とか。
楽しい駅ビルオープンの前日の駅、とか。
なんかいろいろと楽しいはずが、意図的に疎遠されている気がしてなりません。
修行、ってことですかね、やっぱり。
その日初めての食事をして体が温まったら、気分もpositiveになりました~♪
JR線6番ホームから50m位歩いたところに、樽見鉄道の窓口がありました。
切符を購入すると、パンフレットも渡されました。
各駅の観光スポットや食べ物屋さんが掲載されていました。
こ、これが樽見鉄道の車両???
第一印象、レトロ可愛い!!
ワンマンの1両編成でした!
車内はこんな感じ。
サラリーマン風も、地元風も、平日のその日は、様々なお客さんが乗っておられました。
樽見鉄道は、昭和33年4月国鉄樽見線大垣~美濃神海(現・神海)間(24.0km)全線が開通。
現在の有人駅は、大垣駅と本巣駅のみ。
本巣駅では給油のため、一時停車する時間帯もあり。
樽見鉄道はディーゼルエンジンのため、
×電車
○列車。
谷汲口駅では、揖斐川町コミュニティーバスが列車の到着時間に合わせて運行(大人100円)。
大垣駅からの終点は樽見駅で、樽見駅ではうすずみ温泉までの無料シャトルバスが、一日4便運航されています。
本巣駅から先は、急に山と川の自然溢れた景色に変わります。
「やなば」などがあちこちに見えました。
本巣駅で給油のため、違う車両に変わりました。
川魚の手すり。
握ってみると、あたたかくていい感じでした。
車内も心和むあたたかい雰囲気です♪
谷汲口に到着しました。
×たにくみぐち
○たにぐみぐち
下の方が語呂が発音しやすいですね。
駅には屋根付きの建物があり、待合椅子もありました。
揖斐川町のコミュニティーバスが待ってくれていたのですが、乗車したのは私一人。
もうだれも乗るはずのないバスの中で、発車の時間が来るまで長く感じました。
ほんとうに、100円で大丈夫なんでしょうか???
谷汲口駅では、昔の車両が展示されていましたが、さび付いてボロボロでした。
翌朝。
華厳寺から谷汲口までの路線バスは10時半すぎが始発のため、朝に旅館のおかみさんに車で送迎頂き、谷汲口駅に来ました。
可愛い車両が桜並木の間から現れたその時、親しみを感じました。
こういう路線は、ここに住まう人たちの大事な足ではありますが、旅行者の体と心を癒してくれる魅力がありますね。
このような鉄道が、まだまだ全国にたくさんあるのですよね。
普段は車移動という方にも、たまにはゆっくり車窓を眺め流れる時間を感じて欲しいな、と思いました。
私にとっては、このような単線の鉄道に思いが沸いてくるのも、西国三十三観音巡礼を始めなければ、生まれてこない感情なんですよね。
巡礼といえども、様々な方々の親切を頂いて、こうして33番目の結願のお寺さんまで運んでいただいたのだと感じます。
ほんとうに、ありがたい経験でした。
感謝。
合掌。