西国三十三観音の番外札所は3ヶ寺ありますが、長谷寺の徳道上人をお祀りしている寺院です。
徳道上人は、臨死体験から現世に戻ったあと、閻魔大王との約束を果たす為、巡礼の教えを広めようと三十三ヶ所を探し求めたのですが、世の人々には受け入れられず、一旦、三十三ヶ所の宝印を中山寺の石棺に納める事になりました。
その後、出家得度した花山法皇や高僧たちが、那智を始めに三十三ヶ所観音霊場を巡礼し、やがて人々に広まり、現在の観音霊場巡礼コースが定まったという説があります。
番外札所は3つで、花山法皇が出家得度したといわれる「元慶寺」と花山法皇の菩提寺「花山院」のふたつ。
もう一つは、臨死体験から現世に戻ったあと、閻魔大王との約束を果たす為、巡礼の教えを広めようと三十三ヶ所を探し求めた徳道上人をお祀りしているこの「法起院」です。
長谷寺の門前に法起院があります。
こぢんまりしたお寺さんでした。
ご本尊は、徳道上人さまです。
お手水場。
ご本堂。
手紙の由来となった、タラヨウ(手紙の木)が境内にあります。
モチノキ科の常緑高木で大きな光沢のある葉を持ち、木の葉には字を書くことができ、戦国時代に武士がこの葉に文字を書いて便りとし、葉書の語源になったといわれ、「手紙の木」とも呼ばれています。
お参りしたみんながお願いを書いていました。
西国三十三観音のお砂踏みをしました。
供養塔の、十三重石塔。
「三十三ヶ寺の宝印を受けた笈摺を着て閻魔大王の前に立つ者には、生前の罪を軽くする」という約束があると言われています。
いろいろな考えがあると思いますが、1300年もの長きにわたって根付き、続いてきた信仰です。
感謝の気持ちをもってお参りしました。