JR奈良駅そばのホテルをチェックアウトし、ホテルに荷物をを預けて、西国三十三観音第9番 興福寺南円堂へ歩きました。
猿沢池が見えてきました。
采女神社は、現在は縁結びの神様となっています。
かつて猿沢池に身を投げた采女を祀っており、神社の本殿は「西向き」、池や鳥居には背を向ける形になっています。
一般の神社ではまずありえないような構造となっていますが、采女の霊が自らが身を投げた池を見ることが忍びないとして、自ら社殿を西向きにしたという伝承が伝わっています。
参道へ。
興福寺南円堂は、宝相宗の寺院です。
ガイド本では、納経時間が9:00~となっており、あと少しで8時になるところですが、どうなんでしょうか。
鐘つきはできません。
お手水場。
早朝のお参りは、気持ちが晴れ晴れとしてきます。
六角堂は、間近で見ると、凛としていて美しい建築物でした。
南都七大寺のひとつである興福寺は、天智8年に藤原鎌足の病気平癒を願い、妻の鏡女王が山階寺(京都府山科区)に建立したのが始まりで、和銅3年に藤原不比等が平安遷都に伴い、お寺を移転させて興福寺と改名したとされています。
その後福原市や皇族などにより手厚く保護され、弘仁4年に藤原の冬嗣が父の内麻呂の追善供養のために、南円堂を建立したそうです。
ご本尊さまは、不空羂索観世音(ふくうけんさくかんぜおん)さま。
信仰するものを羂索で一人残らず救済する観音さまです。
8時に納経場へ行くと、ご朱印を頂くことができました。
あと2ヶ寺で33札所となり結願(番外は打たなくてもよい)です。
今日は奈良のお寺をぶらぶらして、春日大社を巡り、番外の元慶寺、時間があれば六角堂や革寺を再度お参りする予定でしたが。。。
納経帳にある番外花山院(兵庫)だけ空白で、それで後悔はないのかと思う気持ちもあり、納経場の方に相談してみました。
「花山院か。西国さんを開いた方がお祀りされていますやろ。行かないというのは、どうなんかと思うんけどね」
そうなんですよね。
四国八十八巡礼では、空海さんのおられる高野山奥の院を最後にお参りして、本当の意味で結願となります。
西国三十三霊場を開いた花山院さんをお祀りされているお寺を回らないというのは、おかしいですよね。
やっぱりなんですよね。
24番中山寺を打った後、ギリギリ頑張れば花山院をお参りできたんですよ。
でも事前に調べたら、納経場でお説教じみたことを言われて気を悪くした方のブログがあったんです。
その日は疲れていたし、時間もギリギリだし、嫌な思いをしたくないと思ってお参りしませんでした。
答えは「行くべき」ということなんですね。
腕時計を見ると、これから山科駅の番外を打っても、山科駅に戻り新快速に乗れば、十分間に合います。
上手くできたシナリオですね。
あの美しい興福寺の阿修羅像を拝観するのは、次の機会になりましたが、奈良公園の鹿さんたちを見てから、番外の巡礼に参りましょう。
見上げると青い空に、藤の紫がとても綺麗でした。
(写真 2019年4月23日)