JR石山駅から中千町行きのバスに乗ろうとしたら、まさか1分前、あと少しで乗れる場所でバスは走りだしました。
信じられない、まさか!
それを見て丁寧な方が、次にくるバスでも目的地に止まるよ、って教えてくれたのだけど、それは全然方向違いだったことに後で気がつきます。
歩き巡礼の朝一ハプニングじゃぁあ!
で学生たちとバスに乗りなおして仕切り直し。
バスが15分毎に走るメイン道路沿いの「赤川」バス停で下車。
猫ちゃん発見♪
毎月17日だけは石山駅からシャトルバスが出るという、その車道をひたすら歩きます。
一日に1本位、路線バスがあってもいいような気がしますが・・・。
車だったら、何の苦もない、きちんと整備されている参道です。
途中にある「奥宮神社」。
あとで納経場の方にお聞きしたのですが、この神社から歩き遍路道があるそうです。
車道だから、すごく歩くんですよね。
周りに見えた山々が見えなくなって、これでもかって道は続く。
汗かいて、小雨に濡れて、リュックは重いし。
やっとゴールが見えてきました。
歩くこと1時間20分。
へろへろ。
朝ご飯まだ食べていないし、苦行だわ~。
山門に見立てて一礼します。
境内すぐに集会場。
お祭りなんかに使うのでしょうね。
鐘をついたら、今までの辛さが何もなかったように思えてきます。
境内の大木が貫録ありますね。
岩間山(443m)山頂に立つ正法寺(岩間寺)は真言宗醍醐派の寺院。
奈良時代に、泰澄(たいちょう)がカツラの木で千手観音を刻み、本尊にしたのが始まりと伝えられています。
ご本尊の千手観音菩薩さまは、人々を苦しみから救うために、毎晩136の地獄を巡るので全身から汗を出すといわれ、「汗かき観音」として、また「ぼけふうじ観音」としても広く慕われています。
お手水場。
ご本堂では靴を脱いでお参りし、廊下で繋がっている大師堂へとお参りしました。
納経場へ。
本堂横にはしっとりとした独特の趣がある古池があり、「芭蕉の池」といわれています。
松尾芭蕉(1644-94)が「古池や蛙飛び込む水の音」という名句を読んだ池とされているそうです。
芭蕉はこの岩間山の麓に庵を構えていたそうです。
大師堂。
帰りは下りなので、もと来た車道を下り、赤川バス停から石山駅へ。
石山駅から大垣駅、樽見鉄道に乗り換えて谷汲口下車。
最後の札所、33番華厳寺を打って、いよいよこの巡礼も結願となります。