西国三十三観音第8番長谷寺の門前町にある、茶房 長谷路さんで昼食を頂くことにしました。
茶房 長谷路さんは、平成12年(2000年)12月4日、国土の歴史的景観に寄与しているものとして、併設する酒店(主屋)とともに6棟の建造物が「山田酒店(茶房長谷路)」の名称で国の登録有形文化財に登録されました。
庭門。
茶室。
池に沿うように敷かれた石の上を歩きます。
面白いお庭ですね。
混んでいる時間帯はこちらの建物も使うのかもしれません。
和室に案内されました。
にゅうめんか、そばのセットがメニューですね。
飲み物メニュー。
にしんそばセット(1250円)をオーダー。
アルバイトの若い方たちが接客であたふたしています。
20分位待ったでしょうか。
三つ葉の香りとほんのり柚のかおりが、湯気と共に立ち込めていました。
乾燥湯葉を浮かした感じが、西国っぽくていいですね。
汁がアツアツでした。
お出汁からこだわって作っている味ではなかったですが、あっさりしていて良かったです。
にしんは、箸で持つと崩れるような柔らかさを想像していたのですが、弾力があり、鰊独特のもそもそとした食味でした。
柿の葉寿司は、サバの身が本当に薄くて驚きました。
鯖はアクセントなんですね、きっと。
ご飯が主役だと思います。
現代でいうおにぎりでしょうが、一個一個柿の葉に包むのは手間がいりますよね。
酢飯が柿の葉で丁寧につつまれて、食べる時もスマートに頂くことができて、奈良の粋って感じですね。
素敵な食文化だと思いました。
長谷路土蔵館では内蔵を展示施設とし、桜井市出身の近代の版画家谷中安規のほか、棟方志功、大野隆司、宮崎敬介の版画作品約40点を常設(有料施設)しているそうです。