日本三文殊は、奈良県桜井市の安倍文殊院、山形県高畠町の亀岡文殊、そして京都府宮津市の智恩寺となっています。
宮津市指定文化財の山門。
三間三戸の二重門で、上層には釈迦如来や十六羅漢を安置。
下層の柱間に建具は無く開放的で、細部に至るまで本格的な唐様(禅宗様)になる山門としては、丹後地方最大のものなのだそうです。
重要文化財(室町時代)の多宝塔。
左右に大きく広がる上重の屋根は柿葺で、これを四手先の斗きょうが支持。
上重と下重をつなぐ漆喰の亀腹が小さいのは古風なのだそうです。
わたしふうに言えば「くびれ」かな。
くびれが細い方が見た目に不安定ではありますが、そのなかに凛とした強さを感じ、それでいてやはり繊細さが窺われて、何とも言えない味わいというか、風雅を感じますね。
三鈷の松。
普通の松葉は2本ですが、この「三鈷の松」その松葉を持っていると幸せになれるそうですよ。
神仏習合の名残でしょうか。
境内に狛犬さま。
たくさんの扇が、松の木に願いを込めて掲げられています。
鉄湯船 (重要文化財)。
現在は手水鉢。
もとは寺院の大湯屋で寺僧の施浴に用いる湯船として制作されました。
ここも色っぽいなぁ~、と感じるのは私だけでしょうか。
本堂。
お参りされる方がたくさんおられる中で、ひとりで読経するのは、本当はとても勇気がいることなのですが、納経帳に納経した証であるご朱印を頂き、ご縁を結ぶために般若心経をあげました。
お寺さんで買われている猫さん発見!
境内には「文樹」といって、とても貴重なもので、上質な線香などの原料になります。
あらあら。
境内のお地蔵様はお化粧されて、思わず心がほっこりしました。