山咲雛子の日記

毎日何かを好き☆と感じ、感謝して、頑張っています。時間が沢山あったら、ゆっくり自然の中で過ごしたいです♪旅もしたいな♪

西国三十三観音巡礼 第33番華厳寺

2019年05月26日 | 神社・仏閣

西国三十三観音巡礼にあたり、結願は33番の華厳寺にするのが一番感動的だと思う、というブログを見たこともあり、最後の日を33番さんで迎えることにこだわってきました。

いよいよ結願その時が来ました♪

総門から仁王門までは門前町が続きます。

紅葉の頃はさぞかし美しいことでしょう。

華厳寺の由縁は、798年会津の大口大領が京都の仏師に観音像を造らせたのが始まりで、完成した観音像を故郷に持ち帰る途中で、観音像が重たくなり、動けなくなってしまったそうです。

大領は観音像が谷汲山にとどまることを望んでいると察し、山中で修行していた豊然上人に相談し、一堂を立てて観音像を安置したということです。

その観音像は、ご本尊の十一面観世音菩薩さま。

大口大領の末孫は「富岡屋」と号し、現在に至っています。

富岡屋さんでニジマスののった「満願そば」を頂きたかったのですが、その日午後は土砂降りとなり、ほとんどの門前の商店は閉めており、お寺の駐車場もその日は無料となっていました。 

山門は、運慶作の金剛力士像が立つ仁王門。

奥ノ院があるんですね。

33ヶ寺と番外3ヶ寺。

1000kmの道のり、長かったですね、いろんなお寺があって。

3回も飛行機往復して、私ひとりで、ほんとよくやったものだと思います。

3ヶ寺はバスツアーだったけど。

リュックの重さをかみしめながら、一歩一歩。

雨にしょぼ濡れて、新緑の緑が映えます。 

雨の降りが強くなり、轟々と水が流れています。

結願が雨なんて、ちょっと残念な気分。

観音さまと同行二人もここで終わりなんですよね。

事故もなく、ゆるぎない心で、無事巡礼できたことに、感謝の気持ちしかありません。

雨の降りがいよいよ激しくなって、贅沢にもほぼ貸切のようなお参りです。

参道を歩く時はお寺さんの場合、左側通行です。

観音さまの右手にお尻を向けてはいけないと考えられています。

(一部の寺院では、住職様のお考えで、そうでないお寺もあります)

お手水場。

 

ありがたいほど穏やかなお顔のお地蔵さま。

華厳寺の宗派は天台宗。 

いよいよ本堂。

本堂内は歴史を感じ、風格がありました。

「開経偈」「懺悔文」「三帰 三竟」「般若心経」「観音真言3回」「十句観音経3回」「回向文」。

おびんずるさま。

本堂の裏手に回りお参り。

華厳寺さんには、西国三十三番の結願札所として花山法皇が詠まれた御製三首の御詠歌にちなみ、ご朱印は3つ。

3つの御朱印とは本堂(観音堂)・満願堂、笈摺堂を指し、それぞれ現世・過去世・未来世を意味するとされています。

私は間違って本堂→おいずる堂→満願堂の順で回ってしまいました。

本堂から回廊が渡っており、おいずる堂と子安堂に繋がっているので、間違えてしまったんです。

つまり、満願堂(現世)の前に、おいずる堂(未来世)をお参りしてしまいました。

納められたおいずるはずいぶん古いものもあり、巡礼者たちが何を願ってお参りしたのかと、心にこみ上げてくるものがありました。

建物から出て、満願堂へ。 

ほんとうに、最後のお参りです。 

たぬきさんがたくさん。

この満願堂に最後の納め札を入れて、本堂と同じお参りをしました。

 たぬきさんを見ていると、皆で満願を喜んでくれているような気がしてきました。

それでもうひと頑張りしようと奥ノ院に向かったのですが・・・。

雨のため参道から水が流れている場所もあり、この観音像に番号がついていて、1番→2番→3番→4番。

4番で止めにしました。

道が整備されていないし、33番にたどり着くとしたら、完全な山登りになりそうです。

 

本堂に戻り納経印を頂き、先達申請書を頂きました。

こみ上げる喜びに満たされるのかどうか、この日を楽しみにしていたのですが、私の場合は、淡々とした気持ちでした。

四国八十八箇所でも2度目、3度目の結願の時は、この淡々とした気持ちなんですよね。

結願が嬉しくなくはないけど、終わったな、って。

高まる感情もなく、湧いてくるような喜びもなく、こみ上げてくる思いもなく。

最後に精進落としの鯉、と五色の綱に触れ結願です。 

精進には次の意味があります。

雑念を去り、仏道修行に専心すること

一定の期間行いを慎み身を清めること

肉食を断って菜食をすること

一つのことに精神を集中して励むこと。一生懸命に努力すること

巡礼期間中は、肉食を完全に断ったわけではないけど、確かに1~4に専心したと思います。

鯉を撫でた後は、本日の宿泊先、門前の立花屋さんに向かいます。


樽見鉄道

2019年05月25日 | ドライブ

JR琵琶湖線石山駅から、JR大垣駅で下車。

そこから「樽見鉄道」乗り換えにつき、一旦JR改札口を出なければならず、suciaをポチっとしましたが、バーが下りて出れませんでした。

残金は十分にあるはずなのですが、おかしいな?

有人改札でお聞きすると、JR石山駅はJR西日本、JR大垣駅はJR東海で、二つの会社をまたいでしまったので、suicaでの自動精算はできないとのこと。

有人改札で精算処理して下さいました。

「これから樽見鉄道に乗り換えるんですが・・・」と駅員さんにつぶやくと、

「樽見鉄道は現金払いのみです。次の出発が1時間以上あるから、待ち時間が結構ありますよ」

とのことで,駅員さんのおすすめに従い、駅から屋根付きの自由通路が渡しである大型ショッピングセンターのフードコートで、お昼ご飯を頂くことにしました。

ちょうど大垣駅では、明日4月25日に「アスティ大垣」という駅ビルがオープンするそうです。

はあ。

今回の西国三十三観音お遍路では、各お寺さんが毎年恒例の花祭りの開催にあたっても花がまだ咲いていない、とか。

新しい高速道路の新インターができたばかりで、ナビでまだ登録されておらず遠回り、とか。

楽しい駅ビルオープンの前日の駅、とか。

なんかいろいろと楽しいはずが、意図的に疎遠されている気がしてなりません。

修行、ってことですかね、やっぱり。

 

その日初めての食事をして体が温まったら、気分もpositiveになりました~♪

JR線6番ホームから50m位歩いたところに、樽見鉄道の窓口がありました。

 

切符を購入すると、パンフレットも渡されました。

各駅の観光スポットや食べ物屋さんが掲載されていました。

こ、これが樽見鉄道の車両???

第一印象、レトロ可愛い!!

ワンマンの1両編成でした!

車内はこんな感じ。

サラリーマン風も、地元風も、平日のその日は、様々なお客さんが乗っておられました。

 

樽見鉄道は、昭和33年4月国鉄樽見線大垣~美濃神海(現・神海)間(24.0km)全線が開通。

現在の有人駅は、大垣駅と本巣駅のみ。

本巣駅では給油のため、一時停車する時間帯もあり。

樽見鉄道はディーゼルエンジンのため、

×電車 

○列車。

谷汲口駅では、揖斐川町コミュニティーバスが列車の到着時間に合わせて運行(大人100円)。

大垣駅からの終点は樽見駅で、樽見駅ではうすずみ温泉までの無料シャトルバスが、一日4便運航されています。

本巣駅から先は、急に山と川の自然溢れた景色に変わります。

「やなば」などがあちこちに見えました。

本巣駅で給油のため、違う車両に変わりました。

川魚の手すり。

握ってみると、あたたかくていい感じでした。

車内も心和むあたたかい雰囲気です♪

谷汲口に到着しました。

×たにくみぐち

○たにぐみぐち

下の方が語呂が発音しやすいですね。

駅には屋根付きの建物があり、待合椅子もありました。

揖斐川町のコミュニティーバスが待ってくれていたのですが、乗車したのは私一人。

もうだれも乗るはずのないバスの中で、発車の時間が来るまで長く感じました。

ほんとうに、100円で大丈夫なんでしょうか???

谷汲口駅では、昔の車両が展示されていましたが、さび付いてボロボロでした。

翌朝。

華厳寺から谷汲口までの路線バスは10時半すぎが始発のため、朝に旅館のおかみさんに車で送迎頂き、谷汲口駅に来ました。

可愛い車両が桜並木の間から現れたその時、親しみを感じました。

こういう路線は、ここに住まう人たちの大事な足ではありますが、旅行者の体と心を癒してくれる魅力がありますね。

このような鉄道が、まだまだ全国にたくさんあるのですよね。

普段は車移動という方にも、たまにはゆっくり車窓を眺め流れる時間を感じて欲しいな、と思いました。

私にとっては、このような単線の鉄道に思いが沸いてくるのも、西国三十三観音巡礼を始めなければ、生まれてこない感情なんですよね。

巡礼といえども、様々な方々の親切を頂いて、こうして33番目の結願のお寺さんまで運んでいただいたのだと感じます。

ほんとうに、ありがたい経験でした。

感謝。

合掌。

 

 


西国三十三観音巡礼 第12番正法寺(岩間寺)

2019年05月24日 | 神社・仏閣

JR石山駅から中千町行きのバスに乗ろうとしたら、まさか1分前、あと少しで乗れる場所でバスは走りだしました。

信じられない、まさか!

それを見て丁寧な方が、次にくるバスでも目的地に止まるよ、って教えてくれたのだけど、それは全然方向違いだったことに後で気がつきます。

歩き巡礼の朝一ハプニングじゃぁあ!

で学生たちとバスに乗りなおして仕切り直し。

バスが15分毎に走るメイン道路沿いの「赤川」バス停で下車。

猫ちゃん発見♪ 

毎月17日だけは石山駅からシャトルバスが出るという、その車道をひたすら歩きます。

一日に1本位、路線バスがあってもいいような気がしますが・・・。

車だったら、何の苦もない、きちんと整備されている参道です。

途中にある「奥宮神社」。

あとで納経場の方にお聞きしたのですが、この神社から歩き遍路道があるそうです。

車道だから、すごく歩くんですよね。 

周りに見えた山々が見えなくなって、これでもかって道は続く。

汗かいて、小雨に濡れて、リュックは重いし。

やっとゴールが見えてきました。

歩くこと1時間20分。

へろへろ。

朝ご飯まだ食べていないし、苦行だわ~。

山門に見立てて一礼します。

境内すぐに集会場。

お祭りなんかに使うのでしょうね。

鐘をついたら、今までの辛さが何もなかったように思えてきます。

境内の大木が貫録ありますね。

岩間山(443m)山頂に立つ正法寺(岩間寺)は真言宗醍醐派の寺院。

奈良時代に、泰澄(たいちょう)がカツラの木で千手観音を刻み、本尊にしたのが始まりと伝えられています。

ご本尊の千手観音菩薩さまは、人々を苦しみから救うために、毎晩136の地獄を巡るので全身から汗を出すといわれ、「汗かき観音」として、また「ぼけふうじ観音」としても広く慕われています。

お手水場。 

ご本堂では靴を脱いでお参りし、廊下で繋がっている大師堂へとお参りしました。

納経場へ。

本堂横にはしっとりとした独特の趣がある古池があり、「芭蕉の池」といわれています。

松尾芭蕉(1644-94)が「古池や蛙飛び込む水の音」という名句を読んだ池とされているそうです。

芭蕉はこの岩間山の麓に庵を構えていたそうです。

大師堂。

 

帰りは下りなので、もと来た車道を下り、赤川バス停から石山駅へ。

石山駅から大垣駅、樽見鉄道に乗り換えて谷汲口下車。

最後の札所、33番華厳寺を打って、いよいよこの巡礼も結願となります。


センチュリオンキャビン&スパ京都

2019年05月23日 | ホテル・宿

京都四条駅から歩いて5分程度かかったと思います。

その日の宿泊先は「センチュリオンキャビン&スパ京都」。

フロントで料金2200円(平日価格)を支払いましたが、京都市の宿泊税が追加で+200円。

ずるいなぁ~京都市、と思うのは私だけでしょうか。

クタクタになっていたので、画像もお粗末になってスミマセン。

ここでキーをかざして女性専用ルームへ。

ベッドは下段を希望していたので、滑り込むように寝床に入ります。

上の方は海外の方でしたが、とても静かにしてくれたので助かりました。

よって、完璧すぎるほどの熟睡。

カプセルの中、こんな感じ。

このカプセルを選んだのは、安いこととアクセスが良い事。

一番重要だったのは、24時間入れる浴場とサウナ。

海外の方が多くて、結果的に浴場はさらりと利用して早めに就寝しました。

 


西国三十三観音巡礼 番外花山院

2019年05月22日 | 神社・仏閣

JR三田駅から神姫バス乙原バレー行きに乗り、ガイド本通り20分で花山院を下車。

帰りのバスをチェックするも、約2時間と数十分も時間があります。

バスの車窓からチェックしておいて良かった。

帰りはバスが比較的通るであろうメイン通りまで歩いて、そこからバスを拾おう、と思いました。

天満八幡神社の横から、急勾配の車道を歩きます。

しばらくすると汗、汗。

足に自信がないとこの道のりはキツイかも。

やっと、トイレが見えてきました。

駐車場も完備されているけど、車でも結構勾配がきついと感じるのではないでしょうか。

仁王門まで、ジャスト20分! 

 

随分色あせてきているけど、金と紅色で風格がある仁王さまですね。

ここでお手水場。

本堂。

お経をあげるようにと書かれており、ひとまずお経をあげました。

本堂の横には、お地蔵さまが7体ずらりと並び、お手に触れて縁を結ぶとありましたので、そうします。 

この寺院は真言宗は花山院派の本山となっています。

薬師瑠璃光如来をお祀りする薬師堂。

こちらでもお経をあげました。

花山法皇御廟場。

花山院では月1回第一土曜日の午前十時から写経会が開かれています。

月例開催ですが1回のみの参加もでき、筆、硯、写経用紙などはすべてお寺さんで用意して下さるそうです。

ご住職の楽しい法話もあるようですね。

海抜400mの花山院。

納経場の職員の方が、ひとりひとりの巡礼者にいろいろとお話し下さいます。

札所では納経帳や巡礼掛け軸等にご宝印(納経朱印)をお授けしていますが、その印の中の梵字は各札所でお祀りされていますご本尊を表しています。
特に西国三十三カ所(西国三十三所)の印は人間が作ったものではなく、帰天した(死を意味します)徳道上人が黄泉(よみ)の国で閻魔(えんま)大王から授かり、再びこの世に持ち帰ったものですからご宝印と呼びます。
したがって、まず文字を書いてから、ご宝印を授けます・・・などなど。
 
帰り道は下り坂で楽だったけど、メイン通りのバス停まで長かったですね。
 
こうして歩いていると、本当の巡礼だなって気がしました。
 
ある意味で心地良いけど、背負ったリュックの重さが肩に食い込んできて辛い。
 
三田駅から京都の四条駅へ向かい、今日の夜はカプセルホテルに泊まります。
 
始まりは朝、奈良公園でほのぼのして、山科駅から歩きで番外を打ち、兵庫で番外を歩き背負ったリュックの重みに苦しんで、四条駅周辺の夜の賑わいを感じて、スゴイ濃い一日だったなぁ~、と思います。

疲れたぁ。