1977年
勤務先の不動産会社で集めた金を横領したり、ゴルフ道具をだまし取って業務上横領、詐欺罪に問われた長野市三輪10の13、元プロ野球選手矢浦国満に対し、大阪地裁の竹重誠夫裁判官は七日午後「同じ手口の犯行を何回も重ねており、被害金額も多い」と懲役一年六月、執行猶予三年(求刑懲役一年六月)の有罪判決を言い渡した。判決によると、矢浦は大阪市北区内の不動産会社に勤めていた四十七年十一月、客から集金した土地代金など約百六十万円を横領したほか、昨年一月から十月までの間に大阪府東大阪市内のゴルフショップなど三店からゴルフ道具約二十点(約四十一万円)をだましとった。矢浦は三十五年三月福岡県立東筑高校卒業後、近鉄に入団、「矢ノ浦」の名で内野手として活躍し、四十一年に当時の国鉄に移った。その後、アメリカのグローバルリーグに参加したが四十四年帰国、不動産会社に勤めていた。最後の公判で弁護人は「野球バカで若いころからチヤホヤされ、華やかだった昔のことが忘れられず、一般社会に溶け込めなかった」と弁論、矢浦も起訴事実を全面的に認め「ほんとにアホなことをしてしまった。これからは一生懸命やって自分を取り戻したい」といっていた。
勤務先の不動産会社で集めた金を横領したり、ゴルフ道具をだまし取って業務上横領、詐欺罪に問われた長野市三輪10の13、元プロ野球選手矢浦国満に対し、大阪地裁の竹重誠夫裁判官は七日午後「同じ手口の犯行を何回も重ねており、被害金額も多い」と懲役一年六月、執行猶予三年(求刑懲役一年六月)の有罪判決を言い渡した。判決によると、矢浦は大阪市北区内の不動産会社に勤めていた四十七年十一月、客から集金した土地代金など約百六十万円を横領したほか、昨年一月から十月までの間に大阪府東大阪市内のゴルフショップなど三店からゴルフ道具約二十点(約四十一万円)をだましとった。矢浦は三十五年三月福岡県立東筑高校卒業後、近鉄に入団、「矢ノ浦」の名で内野手として活躍し、四十一年に当時の国鉄に移った。その後、アメリカのグローバルリーグに参加したが四十四年帰国、不動産会社に勤めていた。最後の公判で弁護人は「野球バカで若いころからチヤホヤされ、華やかだった昔のことが忘れられず、一般社会に溶け込めなかった」と弁論、矢浦も起訴事実を全面的に認め「ほんとにアホなことをしてしまった。これからは一生懸命やって自分を取り戻したい」といっていた。