想風亭日記new

森暮らし25年、木々の精霊と野鳥の声に命をつないでもらう日々。黒ラブは永遠のわがアイドル。

マメコガネムシの襲来

2009-08-12 00:29:31 | Weblog
えー、誰かいるのかい? と覗き見中の親分。
誰もいないよ~、こっちだよ~。

豆黄金虫(マメコガネムシ)は金持ちの仲間でしょうか?
だとしたら風の谷のうさこンちに来るのは場違いもいいとこです。
この夏、大挙押し寄せてバラの蕾をかじりまくっているところを見ると
本当は貧乏性なんじゃない、あんたたち? と疑いたくなるような振る舞いです。

害虫退治に農薬、殺虫剤は使用できないので、百日草やゼラニウム(白)、アスター
といった花を植えることにしました。なかでもジョウチュウギクは万能のようです。
ヒソップも可憐な花に似合わず効果があるそうなので候補に入ってます。
白花のゼラニウムを食べたマメコガネムシ君は、おうちに帰り着く前に悶絶死するそうで、
食いしん坊の罰があたることになるわけです。
それはそれで可哀相な気もしますが、丸くふくらんだ蕾の上にコガネムシが団子に
なって群がっているのを発見したときの気持ちも同時に思い出すことにして退治する
しかありません。
農家ではないですから被害という意識は少ないけど、これが野菜や売り物の花だったり
したら、害虫に同情なんかできるものではないわけです。
無農薬や有機栽培の野菜がスーパーでも手に入るようになったご時世だけど、農薬を
使わざるをえなかった時代背景や農業事情を考えないで農薬を完全否定するのは
おこちゃま的思考なのでつつしみたいとも思います。

害虫退治はいいとして、そもそもなにゆえにこれほど大量発生したのか疑問でした。
これまた調べると牛糞の堆肥のなかにコガネムシの幼虫や卵が入っていることがある
そうです。そういえば、今年は春先から植木の植え込みなどもあって、いつもより
たくさんの堆肥を撒きました。庭と言っても広い敷地内に点在する植木とフェンス
に沿って植え込まれたバラにすべてなので、けっこうな量だったと思います。
近所のSさんもコガネムシがねえー、困るのよねー、すごくない? と言ってたのです
が、そのSさんが先日の植木助っ人のお礼にと牛糞堆肥20キロ入りの袋を担いできた
のでした。堆肥原因説の疑いは、これで増々濃厚というわけです。
それとも全国的にマメコガネムシ発生現象が起きているのでしょうか。



ミントが少し植えてあるあたりにはマメコガネムシは寄りつかないから、
彼らはガツガツしてるわりには薄味がお好みなのかも。にんにくとかキツい匂いに
弱いことは確か。ニンニクももっと植えることにしよう。
まるで西洋の悪魔払いのようになってきたなあ。
(マメコガネムシは蕾さえ食べなければ、小指の爪くらいの大きさでキラキラしていて
可愛いもんなんですが、貪り食ってる姿は悪魔かもなあ)

何かに役立つ一方で、何かの害を生じる。
利害はつきもので、対立と一致のバランスをとるためには短気はもっとも禁物だなあ。
殺虫剤を使えば殺してしまえるかもしれないけど、植物に化学薬品の成分が残るのだし
シマコちゃんがスリスリ、親分がクンクンして歩くのどかな庭が台無しになる。
もっと言えば、わたしは普通以上に敏感肌だし異常に鼻が効くのが特長ときている。
やっぱり花を植えて虫除けしよう、そこから考えようと思います。

ともあれ、物言わぬ虫達を相手に苦心している方が、もの言う人の勝手を相手にする
よりもかなり楽チンではある。自分が労働すればいいだけだからな。






コメント
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