想風亭日記new

森暮らし25年、木々の精霊と野鳥の声に命をつないでもらう日々。黒ラブは永遠のわがアイドル。

別世界にて

2010-10-05 00:05:27 | Weblog
昨年10月、突然の訃報をニュースで知って驚いた。
あれから一年が過ぎようとしている。
逝ってしまった加藤和彦の歌を聴きながら秋の雨。
~Memories~(パパ・ヘミングウェイに収録)

トノバン。好きな日本のミュージシャンがみんなそこにつながってた。
好きな作家が尊敬した作家の本をまた追いかけて読むみたいなのと
おんなじで、うさこが中学生の頃好きだった歌手はトノバンの影響を
受けた人たちだった。つまり、オサレ。

元祖オサレの代表格、伊丹十三も死んだ。
我が青春のアイドルふたりとも自殺したことに、すくなからず胸が痛んだ。
一年二年と時が過ぎても、何も消えない。

亡くなって、忘れられる人と、時とともに重みが増す人。そのちがいは
その人がどう生きたかなんだな。
金持ってたかどうかじゃないわけさ。有名だったかでもないわけさ。
どういう信念で生きた人かそれが重みなんだなあ。

粋に生きる格好良さ、そういう人が生きにくい時代にどんどんなって、
ガメツいヤツ汚いヤツがのさばる世になっていくなあ。
別世界の森にいると、生きる道はもっとこんなふうに広がっているのに
と思う。都会で金にまみれて視野狭窄になって、魂をうっちゃって。
コメント
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