想風亭日記new

森暮らし25年、木々の精霊と野鳥の声に命をつないでもらう日々。黒ラブは永遠のわがアイドル。

ケモノの話

2010-10-16 12:27:08 | 
この方もいちおう獣族に入るのであろうか…?

新釈遠野物語(井上ひさし著)は本家遠野物語
(柳田国男著)を今風にいえばリスペクトして
書かれたものだが、電車の中や就寝前の頭休めに
読み継いで読み終えた。

途中、きつねのはなし(森見登美彦著)も寝つき
薬に混ぜたので飛びとびになってようやく終えた。
共通点はケモノの話だということで、主に狐が出て
きてイタズラというか人にとってはワルサする。
幻惑される側の心を映す物語である。

この手の話が好きであることに今回気づいた。
そして夢を見るのである。当然の成り行きなんだが
夢から覚め、午前中目覚めているはずの身体がふわっと
していて、記憶が前後したりする。
物語に取り込まれてしまっているのである。狐は出ない
がうさこがケモノの目線になってしまう。そして
見ている相手もうさこなんである、不思議不思議。



だいたいにおいて、現世(うつしよ)に居ていない
ような暮らしぶりをしているのでふだんからシャキッと
してもいない。が、この数日間はとくにひどかった。
そのことに気づいたのは今朝で、だから今はもう帰って
きているはずである…。

父に言い訳しているような謝っているような、いや、
謝らねばならぬので一生懸命なにやら画策しているような。
しかしながら、父はとうの昔に死んでいないのである。
そのことをなぜか忘れていた、ような…気がする。
ああ、父さんはもういないのか、と今朝眼が覚めて
気づいたのであった。

秋の陽射し、晴天で嬉しい。


コメント
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