想風亭日記new

森暮らし25年、木々の精霊と野鳥の声に命をつないでもらう日々。黒ラブは永遠のわがアイドル。

空っぽの効用

2010-10-12 00:03:54 | Weblog

コフクセイキョウハミチヲナスノカタチナリ。
虚腹清胸は道を成すの象なり。
道霊造化は道を成す眞なり。

「腹に虚(そら)を呑み、清を呑んで、人の仁、人の義も無くす」

はー、空っぽは難しいでござるが、空っぽこそが道の極意でございます。
と、旧事本紀の気を養うの項に書いてあるね。
競争社会を生き抜く極意でもあります。闘うには、こういう備えが大事。
平和を求める人ならなおのこと、自身の養生に必要。

深呼吸して吐く、吸う、吐く、吸う、出す、呑む、出す、呑む(息をですよ)
を繰り返しているあいだ、そのあいだは確かに空っぽになれます。
前頭葉でごちゃごちゃと計算することも、記憶の糸をたぐることも
しないですみます。
そうなれば五感も出番がなくて、静か静か。
胸のなかは清く澄んでまいります。

アホでもバカでも悪人でも、小さな善人でも、みんなそれは同じです。
そういう仕組みになっている。
とりあえずそこが第一歩で、理屈はあとから。
胸を清くしないまま理屈をこねても筋が通っているようで通らない。

聖者は仁義を腹に之を入れ、虚を以て精きをもちいるなり、でないと、な。

コメント
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