想風亭日記new

森暮らし25年、木々の精霊と野鳥の声に命をつないでもらう日々。黒ラブは永遠のわがアイドル。

いい匂いがするので目が覚めたん?

2012-09-16 12:14:55 | Weblog
(去年の9月、ぷーちゃんは川遊びが出来てたんですね‥)



カレーに入れるチャツネの原料、タマリンドのペーストを
手に入れてまたまたカレーを作ってみました。
なんだか見栄えはカレーというよりラタトゥユみたいでも
ありますが、味は激辛、夏野菜だけのカレーなのです。

早朝にぷーちゃんがぐずり始めるので起こされます。
目覚めてもぷーちゃんは用足しが済んだり、おっかあの顔
を見るとまた安心したのか眠りに戻ります。
わたしも睡眠不足はなはだしいのでまた寝ればいいのですが、
何を思ったか(自分でもわからん)カレーを作り始めました。



ぷすっとオナラなどしながら寝てしまいましたので、音を
たてないように食べ物を扱っていると気づかれないように
気をつけながら‥‥



しかし、鼻で生きている(眼は見えなくなっちゃいましたね)
つうか、鼻一番取り柄のぷーちゃんが目覚めないわけがない。



すんごい顔で気を引いてます。しゃあないからそばに行って
つきあいました。
だからというわけではないのですが、カレーは煮込みすぎて
だいぶ量が減りました!
タマリンドは粘りがあるので固まる作用もあるんですね。
カレーを味見して、さすがに食欲はまだないのでさておき。
昨夜読んでいた続きの読書を。

ナディン・ゴーディマ(作家・南アフリカ)を引用した
大江健三郎の言葉です(「暴力に逆らって書く」往復書簡より)
「作家のすべての文章は人生を了解するためのひとつの全体を
なす物語の部分なのだ。作家が現実のカオスから自分固有の
理解・受けとめとしたものをかたちに築いてゆくものである
かぎり。その物語は作家が死ぬか想像力を衰えさせてしまう
かする前の、最後の文章によって完成される。」
作家の部分をそれぞれの職業や立場に置き換えることもできる、
そう思いました。

どこで何をしていようと、起きている現実から離れられません。
そして今が明日につながる一日であること、
昨日は今日を導いていることに気づくとき、自分の描く軌跡が
どんなものになるのか意識させられますし、また意識して軌道
を変えていくことさえできます。自分の生涯を完成させるのは
自分自身です。

流れが激しい時代になったことを毎日うっとおしく思っていた
けれども、そうじゃない、そこで生きているわけだから、どう
生きるかなのだと思い直しています。
時代や環境のせいにして、じゃあ自分自身は何もできない、
無理、やっても無駄、しょうがない、それでは生まれた意味が
ないと。それを学んできたはずなのだからと。
この一文にしばらく思いを寄せ、何度も読んだ本なのに、今新た
に問われている気がしました。

朝陽も強くなってきたのでコーヒーを淹れて、さあ働くぞと
いう気持ち、起こされたんだけどいい一日の始まりになりました。

コメント
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