クリスマス以来行っていないトーレのレストランへ行こうと思いたったのは3月初め。今月末にはポルトガルを去ると思うともう一度行きたいところが多い。
トーレのレストランは車なしだとずいぶん歩かなければならないから、簡単には行けない。この日は遠出もかねてタヴィラの駅に降り立ち、スーパーマーケット・アルディの後ろの田舎道を歩く。
野原は春菊の花が満開。
道端のかわいい野の花。
今を盛りに咲き誇るバミューダバタカップの花。雑草も絨毯のように咲くと見ごたえがする。
ススキや葦の一種でこの高さになる。茎はほとんど竹と同じくらいの硬さになる。
一軒のお屋敷の前庭はこの白っぽいアーモンドの花が満開。白っぽいのは甘いアーモンドが取れる。
肉厚の葉にはこの時期満開に咲く黄色の花、英国なら冬の寒さで一冬で死んでしまう。
金網で囲われたアボカド畑、大きなグリーンの実がいっぱいなっているがまだまだ固い。
店で売っているのも硬くてグリーンだけど、木で熟れた実はどんなにおいしいだろう。先日マイクが散歩で農家の近くを歩いていたらアボカド農家の人が落ちて売れないアボカドの実をくれたそうな。皮が深紅でとってもおいしかったと言っていた。
寒い英国では見ることのないポルトガル独特の野の花。
世話をされず見捨てられたオレンジの木はこのような末期、後継ぎがいない農家だったのだろう。
道端の水道。大きな輪を回すと今でも水が出てくる。
トーレというのはこの塔のこと、昔の見張りの塔だったのだろう。
このレストランの名前がどうしても読めないし覚えられない。それでトーレのレストランで話は通じるからこれでいいのだ。この日たどり着いたのは2時近くレストランの前の道路は両脇駐車場と化し、中もすざましいお客でいっぱい。
やっと開いていたテーブルを一つ見つけて落ち着いた。
このレストランへ来るといつも注文するモンコイカのオイル煮に、魚のフライを頼んだら焼き魚が来た。マーいいかと思い文句も言わず食べたが、多すぎて食べきれない。
結局魚2匹とサラダをビニール袋に入れて持ち帰り。テーブル係のウエィトレスが私たち二人で全部食べたと思ったらしく、ウワっと驚きの声を上げにやっと笑って行った。
満腹で電車でルズ(Luz)の駅から帰ることにしたが、2時間もあるので、ゆっくり道端の花を眺め写真を撮りながら歩いた。
道路わきのルズの教会を一度中を見たいと思っていたが閉まっていた。
もう見捨てられた水道システム、円の上についているバケツ様のものに水が入りまわって水をくみ上げるらしい。全くローマ時代からのアイディアじゃないか。
ルズの駅でも1時間以上も電車待ち、駅にはものすごく酸っぱいオレンジが鈴なり、レモンは木の上の方しかなっていなくて届かない、春菊も花盛りになると食べられない。もう食べることは考えなくていい。 この日は往復12㎞を歩いた。