Reiko's Travel 記事と現在の英国事情

在英51年、2020年7月未亡人になって以来、現在英国事情と過去の旅行の思い出を記載。

キャンプ旅行 サフィ(Safi)からモハメディア(Mohammedia)まで

2012-01-05 15:12:55 | モロッコキャンピング 2012年



昨夜は数時間激しい雨が降った。大西洋側は雨が多いからこの地方は緑が多いのだろう。
朝9時過ぎこのにぎやかなサイトを去るときは他に2台居る英国車が誰も起きてこなかったから別れが言えなかった。

今日は海岸よりの2級道路をサフィへ向かう。途中で何台ものキャンパーに出会った。この海岸線はヨーロッパのキャンピングブックに記されているらしい。ところどころ素敵な一軒家が目に付く。モロッコのお金持ちの別荘地のように見える。



海岸の突端にはこの平らな灯台があった。近くで見るとあちこちペンキがはげて、もっと手入れをしていたらこの国の建築物も長持ちするだろうにと二人で話し合う。
大体この3週間で停まったキャンプサイトでヨーロッパのスタンダードに追いつく設備を持ったところがあまりに少ない。一応水道もトイレシャワーもあるが、手入れされていないから半壊しているところが多い。

 

 

この海岸地方はアトラス山脈地方から見ると豊かなのだと感じたのは、道路わきを行きかう馬車で、ほろをかけた箱馬車の中に数人が座っている。馬のほうがロバよりも多いようだ。道端に開いていた市場では駐車場に一番多く見られるのが箱馬車だった。

 

 

どこへ行っても人の多いのには毎度とはいえ驚かされる。道端にぼんやり座っている人たちやキャンパーを見ると走りよって手を振る子供たち、でもこの子達が単に友好的に手を振っているのは少ない。ほとんど手に貝殻を持って売ろうとしているからだ。

 

 



道路と波打ち際の間はきれいに耕された畑地で、今は人参の収穫期らしい。人参の集積地ではトラックが何台も停まって出荷準備をしている。人参の葉を山積みにしたロバが絶え間なく道端を歩いてゆく。

 

 

時々海岸線にこのモダンな集合住宅地がみえ、一体このような家屋に住める人たちが何人居るのだろうかといぶかってしまう。


 

   


サフィのキャンプサイトは町外れで、町の特徴は缶詰工場が多いという。どこにも大なり小なりのスークをもち街中を見に行く気にもなれない。
このキャンプサイトには孔雀が放し飼いされていて、中の一羽が大変勇気があるか賢いか平気でキャンパーの周りを歩き回る。私の手からパンをつついて食べるほどで、こうなると孔雀といえどもかわいいものだ。洗濯ばさみの入ったバックを持っているだけで何かくれると思うのかいそいそとやってくる。
マラケッシュのキャンプサイトでも孔雀の群れが居て朝夕奇怪な叫び声をあげていた。でもこれほど人慣れしていなかった。

 

 



サフィとエル・ジャディダ(El Jadida)の間では素晴らしくモダンな町を通った。街道などヨーロッパと変わらないくらいだ。
途中から海側は塩田が並び、山側は雑草の花が満開の岩だらけの岡が続く。

 

 

エル・ジャディダ近くで見かけたアラブの墓地は、砂漠地方の貧しい墓地とは比べ物にならない。



エル・ジャディダから高速道路でモハメディアまで来たが、高速道路からモハメディアへの道路が閉鎖していて迂回の道がわからなくて、散々道に迷った。そしてこれほど悲惨な市街地を走り回ったこともない。亭主はこの町がモロッコで一番貧しいところだと言ってはばからない。
キャンパーで走り回ってあちこち写真も撮ったが写真を拡大してみて始めて人の住居だと知れるごみのような山があったりした。又不思議とこんなにひどい環境でも家屋の屋根にテレビの受信機がのっている。人間には娯楽が必要なんだな。特にこの環境では。

コメント
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