Reiko's Travel 記事と現在の英国事情

在英51年、2020年7月未亡人になって以来、現在英国事情と過去の旅行の思い出を記載。

キャンプ旅行 エッサウィラ(Essaouira)

2012-01-07 18:34:15 | モロッコキャンピング 2012年



マラケッシュの二日間は只ひたすらこのブログを書き送るために費やし、三日目の朝マラケシュから200数十キロ西のエッサウィラへ向かった。

長い間左手に雪を抱いたアトラス山脈が見え、それ以外はほとんど真平らの平野を道路状態も良く快調に海岸をめがけた。外気温は18度、窓を開けると肌寒いが、締め切った運転席は直射日光が熱い。

 

   

エッサウイラの町が見渡せる岡の上の見晴台ではラクダに乗って写真を撮る親子が数人楽しんでいた。海岸線まで岡を降り、町外れから200メータほどで、難なくキャンプサイトが見つかった。



入ってびっくりこの小さなキャンプサイトにキャンパーがびっしり、満員お断りかと心配したが、やっと隙間を見つけて駐車できた。2台の英国車の他はフランスとイタリアのキャンパーで、トータル50台。海岸線がこんなに込んでいるとは知らなかった。

  

2月1日、キャンプサイトから2kmも旧市街を目指して海岸線をゆっくり歩く。朝の9時半ごろから雲が厚くなり雨が降るかと傘の準備もして出かけたが、一日中曇り空だった。

  

港の魚市場では小さな鰯や鯖を売っていたが、持ってゆけない。港一面の人々とかもめがかしましい。港の門を通ってすぐの広場では野菜や鮮魚の市場が開きここも大きなかもめがうるさいほど鳴きわめき、低空飛行をしている。

 

 

この町は紀元前800年から栄えた歴史のある町で、今現在の城壁は16世紀のポルトガル支配下で建設され、18世紀フランス人によって町並みが作られた。だからスークも整然として広く、ほとんどが碁盤の目のようで非常に歩き易い。

  



 

 

スーク内の店はあらゆるお土産品を売っているが、しつこく声をかけてくる人も少ないし、物乞いがあまり居なくて、ゆったり店を見ながら歩き回れる。ここでは寄木細工の木工品が有名で、娘からコーヒーテーブルを買って欲しいと頼まれたが、キャンパーに積めるところが無いから断った。それでも一応見て廻ったけど・・・・。

 

 

 

 

博物館内の建築物が素晴らしいとのことで入ってみたが二階へ上がるまでの階段とアラブタイル、天井の釣りランプなどが素晴らしい。展示物はあまり無くて、30分もかからなかった。博物館から近くの北稜壁の展望台からの眺めは素晴らしく、壁に沿って立派な大砲が海に向かって設置されている。この町が豊かだったことがよく判る。

  

お昼はメラーと呼ばれる昔のユダヤ人街近くの英国人経営レストランの前庭で食事をしていたら、地元民がたくさんのプラカードを持ちシュプレヒコールをしながら集まってきた。何のデモなのか判らなかったが、店のイギリス人の説明では、ユダヤ人街には今ではユダヤ人は住んでいず、貧しいアラブ人が占拠してしまい、電気代を払わないから電気も切られてしまい、生活に困っているらしい。そこに数ヶ月前このメラーの一部が崩れてしまい安全が脅かされているという。そのためのデモだったらしいが、100人もいず穏やかなものだった。それにしてもこの国でもこうしてデモが出来るだけの民主化が進んでいるのが驚きだ。

一応メラーも見ておこうと路地を入ったが明かりのない暗い通りと、ほとんど崩れ落ちた建物や、とおりのあちこちに立っている地元の人たちの様子は活気が無く、急いでこの地域を後にした。観光客が楽しみに入ってゆけるところではない。

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キャンプ旅行 再びマラケシュ(Marrakesh)へ

2012-01-07 11:42:52 | モロッコキャンピング 2012年



ゼブラキャンプサイトのオーナーにこの地方と宿泊施設を地球の歩き方にリポートすることを約束して、日曜日の朝マラケッシュへ向かった。



谷間から県道R304へ行くまでの16Kmに日曜朝市が開かれていて、市場へ向かう村人たちが次々ロバに乗ってやってくる。今朝も素晴らしい天気だ。







ベニ・メラルからマラケシュへ向かう幹線道路N8は平野を走っているが、このR304は海抜1000メータ級の山岳平野でオリーヴとアーモンド林が一面に生育し、アーモンドの花畑の背景には雄大なアトラス山脈が雪を冠って延々とマラケッシュへ着くまで延びている。







マラケッシュの周辺50kmは広大な平野で農業が盛んらしい。畑はよく耕され、通り過ぎる村々の市場では野菜、果物が豊富に盛られていた。オリーヴの漬物も大瓶で並んでいる。



マラケシュの町へ入るバイパスで大渋滞に巻き込まれ、30分以上もほとんど動けず、モロッコ人の交通規則無視にいらちの亭主の怒ること・・・。



そしてキャンプサイトへ向かう道路ではマラソンレースの最中だったが、落ちこぼれの人たちで歩いているランナーもいた。
一番驚いたのが道端に100羽近くのコウノトリがえさをついばんでいた事。やっぱりこの辺りは暖かいのだろう。気温も18度に上がっている。数日前道端の広大なゴミ捨て場に白鷺とコウノトリがごみを漁っていたので、”コウノトリよ、もっと気高くあれ”と言いたくなったものだ。

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