モハメディアは海岸線にあるためか午後遅くから霧が立ち込め、空気が冷たくなってきた。
今朝の天気予報ではモロッコの北からポルトガル、スペインは雨だ。ところがカサブランカの環状線からマラケッシュへの240kmは晴天で南へ行くに従い暑くてキャンパーの窓を開けて走っていた。
高速道路は快適だが3回も料金徴収場がある。全行程で130 DH(10ポンドくらい)でフランスの3分の1くらいの値段だろう。また高速道路で3回もヒッチハイクをしている人たちを見かけた。信じられない光景だが誰かが停まって乗せてくれるのだろうか?
カサブランカ周辺ではいかにも貧しそうなコンクリのアパートが並び、どこの屋根にも衛星中継受信機が並んでいるのが見える。
内陸へ向かってゆくに従いこれらのコンクリの建物は見られなくなり、まるで周囲の土地と同化したような屋根の低い日干し煉瓦で作られた家が群がっている。この辺りは又良く耕された耕作地や、オリーヴ畑でありあちこちに見かけられる牛や羊の放牧には羊飼いや牛飼いの人たちが必ず居る。彼らはこの暑さの中でオーバーを着込み一日中動物たちと移動している。
又高速道路を横切る陸橋上には警察官が一人か二人づつ立っていて、スピードをチェックしている。彼らも一日中この暑さの中で立っていて大変な仕事だと同情したくなる。
国道へ入るとすぐ陶器の店がならんで居る。ほとんどがこの国の主料理のタジンに使う容器だから、観光用より当地の人たちが買ってゆくのだろう。