今日のキャンプサイトのある村はメルズーガで、サイトの一部はそのまま砂丘になっている。ラクダが行列を組んで観光客を乗せて砂漠観光に出発していった。ラクダに乗ったのは2001年チュニジアへ行ったときに、やはりサハラ砂漠の一部を歩きラクダに揺られたっけ。でもあの時ちょうど9月11日のニューヨーク・ツイン・タワーの崩壊でチュニジア内の観光がかすんでしまった。
キャンプサイトでランドローバによるツアーを薦められたが一人1000DH(75ポンド)だというので断った。
午後4時過ぎ思い立って砂丘へ上り夕日を写そう。キャンパーからすぐだからコートを着て長靴を履きカメラを持っただけ。朝はうす曇だったけど、夕方にはよく晴れた。砂丘を登ってゆくと、今日一日お客を乗せて活躍していたラクダが,2-3頭づつ帰ってきた。
2頭が砂丘の上に立ち止まったかと思うと、まるで ”あそこの岡までかけっこしよう。
誰が一番早いかしら。ソレッ !!”と駆け下り、又ゆっくり降りていった。ラクダが走ったのははじめて見た。何と人間ぽいラクダだったか。
5時半周りの砂丘をピンク色に染めて夕日が遠くの山並みへ下りていった。砂を踏む私たちの足音以外には静寂のただよう平和な夕暮れだった。