11月27日我が家を出発して英国を南下、ポーツマスへ向かった。ポーツマスというのはPort (港)とMouth(河口)の合成語で昔からここは英国の軍港として知られている。このポーツマスに近いキャンプサイトで一泊して、翌朝9時にフェリーポートへ向かった。
町の入り口にはヨットの帆を形どったデコレーション。
フェリーポートには早く着いたものの乗船迄2時間くらい待った。キャンパーの中でコーヒーを作って飲み、昼夜の食事の足しにサンドイッチも作っておいた。我が家で作っておいた野菜スープも冷たいままで大きな魔法瓶に入れて持ってきたのをこの朝煮立てて熱いのを魔法瓶に入れた。
こんなにたくさんの英国キャンパーがスペインへ向かうのかと驚くくらい、百台以上あった。乗用車も数知
れず、そして恐ろしいくらいの巨大なトラックがどんどんフェリーの中に入っていく。
私たちのキャンパーの行列はほとんど最後の方。それも坂道を登ってトラックより一階上のデッキに落ち着いた。
こんなに多くのキャンパーやトラックが載って沈まないのだろうか?
窓のないキャビンには4人が眠れるが、上2つのバンクベットはたたんだままで2人分、シャワー、トイレ付27時間載って、キャンパー一台積んで470ポンド(6万7千円ほど)、フランスを南下していくことを思えばそんなに高くないかもしれない。
客室がズラーと並ぶ廊下を通って7階のフロアーを一回り見て歩いた。レストランやカフェー高級土産店、ビューティ・パーラからサウナまであった。
8階は亭主が見に行って子供の遊び場からプール迄あるという。
巨大なフェリー以外はほとんど軍艦でこの上の写真は小型の航空機着陸場を備えていた。
ポーツマスのシンボルがこの帆の形をしたタワーで、
タワーの上の方は2階建ての展望台兼カフェーになっているのが見える。
河口の対岸は長く突き出た岬で、新しいビルや遊園地、教会などが城壁のようなコンクリートのブロックの向こうに見える。
この日は11月も終わりというのに素晴らしい良い天気で海は波一つない穏やかな日だった。
珍しいホバークラフトが行くのを見て、キャビンに戻り、翌朝9時過ぎまで、寝たり起きたり、うまく船酔いを免れた。