6月2日木曜日、この日はエリザベス女王の公の誕生日で毎年6月にホースガードパレードで兵士の閲兵が行われる。
今年96歳になられた女王様の戴冠70周年も同時の祝典で、着飾った1200人の兵士と240頭の馬、400人の軍楽隊が行進する。
朝は9時に友だちとチャリングクロス駅で待ち合わせ、普通なら25分で行けるところ、この日に限り電車がなく、1時間半かけてチャリングクロス駅に着いた。
祝典の一環として女王様の愛犬コーギーのモデルが色とりどりに飾られてロンドンのあちこちに設置されている。
9時に15分ほど前、アドミラルティアーチの前はごった返しの人の波、入ったところはもう何十にもなった人々の列で入り口から50メータくらい入ったところでもう身動きできない。
パレードは10時からと言うが、その前に何回か重装備の兵士が車を引いて行った。周りの人達の頭が入らないように写真を撮るのも一苦労。
10時過ぎて遠くから人々の歓声と楽隊の音楽が聞こえてきて、観客皆がカメラや携帯で写真を撮るのに腕を高く上げるから、後ろの私には彼らのカメラしか映らない、やっとここに数枚の写真が取れた。
日本でも実況放送でテレビで放映したそうで、もちろんBBCは朝10時から午後1時15分まで放映していた。これは一生に1度のことだからと行って見たけど、本当に二度と来たくないと思った。2時間身動きできないままで立っているため数人が倒れたり、真っ青になって帰って行った。
私が立っていた場所のもう少し向こうで、パレードは右に回っていくから、ほとんど写真が写せない。
目の前にテレビ局のカメラがクレーンで上方から映していた。
11時半まで立ちっぱなしでとうとう諦めて、ここを去った。
ザ・マルからトラファルガー広場に出てみてびっくり、ものすごい人たちの群れ。
みんなこの広場で何を待っているのだろうと思った。ただ単にここでピクニックをしているとか?
チャリングクロス駅前も今からどんどん来るらしい。
若い女性が二人女王様の覆面を頭の後ろに付けて歩いて行くのが可笑しくて写真を撮った。こんなことって日本では決して起こることがないだろう。
エンバンクメントへ向かう狭い通りは人の波、イギリス人もこうしてお祭り騒ぎが好きと見える。
エンバンクメントはテームス河淵で、そこと平行に細長い公園があり、たくさんの家族連れがそこで昼食を食べていた。私たちもここで持ってきた食べ物飲み物を広げ12時半頃までゆっくりしていた。
エンバンクメントの川渕へ出てみるとまっすぐ向こうのウォータールー橋にたくさんの人だかり。いったい何だろう見てみようと行ったところが、
1時にバッキンガム宮殿へ向かって、英国空軍の飛行機が飛んでくるのを待ったいるひとたち。橋の両脇の歩道ならず、自転車、バス道路も人でいっぱい。
真ん中の2車線だけに車とバスがのろのろ動いている。
1時ジャスト、セントポール寺院の方角からヘリコプター3機、次に6機、次から次と休む間もなくやってくる。橋の上の数千人の人たちは歓声を上げ、手を振り、旗を振っている。
そしてこれらの飛行機やヘリコプターはこの橋の真上を通って、バッキンガム宮殿の真ん前のザ・マルを通って宮殿へ向かう。
70周年を形どった飛行艦隊が通った時の人々の歓声はすごかった。今日これを見ただけでも来た甲斐ありと言うもの。
最後はおなじみのレッドアローで締めくくった。トータル70機のディスプレイでたったの6分間。感激だった。橋の上に来た車もバスも全部停まって、運転手も乗客も写真を撮っていた。
ユニオンジャックを着飾ったカップルに写真を撮らせてもらったら、遠慮していたらしい周りの人達も次から次と写真を写させてもらっていた。
今年で50年になる私がこのウォータールー橋の上からロンドン観光地を写したことが一度もなかった。
手前の橋はチャリングクロス鉄橋とその両側の歩道橋。右からビッグベン、英国国会、左がロンドンアイ(これは1990年代作られたもので、今では観光ドル箱になっているという)
テームス河のサウスバンクはここも1990年代に開発された。それまでほとんど人通りもなく寂しい通りだったが、テームス河へ架かる橋の下には、歩道とトンネルがつくられ、タワーブリッジからウエストミンスターブリッジまで、トンネルをくぐって安全に行けるようになった。