水曜日の朝もジュードはパトリックにボディボードをしたいとしつこくおねだりして、とうとう海へ入ったが、高波でふたりとも波に投げ出され、とうとう諦めて帰ってきた。
それでパトリックは午後はインターネットでお仕事、私達3人でアザラシのレスキューセンターへ行くことにした。
この日はあまり寒くはないが、曇り空ににわか雨が度々やってくるような嫌な天気だった。
昔まだ息子がジュードの年頃だった時、このコンウォールの南海岸で二人で小さなボートに乗って私が漕いでいた。すると突然耳のない動物がヒョコっとボートの横に顔を出した。突然のことで きゃー犬!!!と言ったら、息子が何言ってるんだ、これはシール(Seal)だよ。その小さなアザラシはよほど私達が珍しかったのか、ボートの周りに神出鬼没、面白い思い出だった。
孤児の赤ちゃんは大事に個別の部屋で授乳されて眠っていた。
怪我をして保護されていたこのアザラシは珍しくグリーンがかっている。
センターの案内板。
一頭づつ小さなプールに入れられて怪我や病気の回復を待ち、近くの海に開放されるそうだ。
このプールの巨大なアザラシは目が見えないそうだ。それでもこの保護センターなら生きていけるけれど自然界では無理だろう。
3頭が一緒のこのプールでは大きな一頭だけがなにか話しかけたい様子で私達を見ているが小さな2頭は追いかけ回し戯れていっときもじっとしていない。
このプールが並んでいる一角にパフィインの入っている円形の建物があった。
ちょうどこの時センターの係員が中にはいって1羽ずつに生魚を食べさせ同時に秤に乗せて体重を測っていた。ここで生きているパフィンは以前アイスランドや、英國北部の島で見たときのような精彩もなく色彩もあまりなかった。
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翌木曜日朝から激しい雨で、朝10時にはこのアパートメントを出なければならない。急いで朝食を済ませ、皿洗い機のお皿を棚に戻し、使ったタオルはシャワールームに置き、シーツは全部剥がしてランドリーバッグに入れろとの指示。
冷蔵庫もすっかりカラにして、ドアを締めたのが10時、雨の中をひたすらロンドンへ向かった。途中2回休憩、充電、パトリックは雨の中を運転しながら会社の女性のリポートに耳を傾けていて、よく集中できると感心した。私等途中で寝てしまい、目覚めたらまだ女性が話していて驚いた。
帰宅したら5時過ぎだった。