Cahersiveenの観光案内所でバレンシア島の地図をもらい、晴天のこの日キャンパーで出かけることにした。キャンプサイトから1Kmほど離れた海岸に島へ渡るフェリーが出ているという。また西のほうに橋が架かっているとの事で、橋を渡ることにした。橋のあるポートマギーの町までたどり着くのに15Kmほど田舎道を走り、橋を渡ったすぐにあるスケリングの経験(Skelling Experience)という変わった建物へ入ってみた。このバレンシア島から西に15kmの海上に見える2つの島がスケリング大島、小島と呼ばれ大島は世界遺産に指定されていて、Skelling Experienceでは島の歴史や写真、映画で島の紹介をしてくれる。
シーズンオフのこの時期、観光船は出ていないが、夏の海が穏やかな日には多くの人たちが大島(Great Skelling)を目指すそうだ。
6世紀に大西洋の荒波を押して渡った修行僧たちは、スケーリング・マイケル(大島)にビーハイブ(蜂の巣)と呼ばれる石造りの僧院を築き、8-9世紀に襲ってきたバイキングの襲撃にも生き残り、度重なる嵐で離島を余儀なくされた12世紀まで修行してきたものという。500段以上にも上る石段がピラミッド型の頂上へ向かい、ビーハイブの群れは僧院や、修行僧の住居、墓地 などから成る。僧たちは魚、海鳥、卵、ミルク、肉などを食料とし、この島が貿易航路であった為、海鳥の羽や卵を食料と交換したり世間のニュースを受け入れていた。
Geokaun山はこの島の最高部で駐車場が3箇所あり山のふもとで入山料を払って急な坂道を登ると、周囲360度の視界が開ける。大西洋に浮かぶBlasket島の説明や、Skelling小島の海鳥の説明、この島の生い立ちから歴史が周囲の岩や立て札で解説されてあった。雲の流れが速く、雲の影は海面を黒く移動し、それでも一日晴天に恵まれた。
フェリーポートのあるナイツタウン(Knightown)は向かいの船着場まで500メーターもあるかどうか。フェリーは絶え間なく往復している。このナイツタウンに彫刻家の看板を見つけて、彼のアトリエを覗いてみた。アラン・ライアン・ホールという芸術家は大きな銅像から、小さな動物のお墓まで彫り、アトリエにはチャプリンの像から,超モダンな絵まであった。
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