もう2度と来ることのないブルゴスのキャンプサイト、
前夜も激しい雨が降っていたから、草むらはひどいぬかるみと化しテントの人たちが可哀そうに思えた。まだ朝早くと言っても8時ごろ誰も起きていなくて辺りはひっそりしていた。
サンタンデルまで180㎞もう急ぐ必要は全くない。フェリーが出るのは夕方5時(ポルトガル、英国時間の4時)だった。9時半にサイトを出発して、一時は深い霧の中を走っていたが、急に青空が出てきて驚いた。もう南国の青空は見ることが出来ないと思っていたのに、ポルトガルと変わらないような空の青さだった。
スペインの中央部には砂漠地帯もあるが、この辺りも夏は雨が降らないのだろうと思われる。
道路の両脇の木々が苔むしている?のか腐ってきているのか?こんな雑木林が延々と続いていた。
それに松林がどこもかしこも毛虫に襲われている。この白い塊こそ毛虫の巣で、2-3月に卵から孵化した、毛虫は松の葉を食い荒らし、長い行列を作って次の木に移ってゆく。英語名ではProcession Caterpillers と言う。
これはタヴィラのキャンプサイトでも見られ、業者が来て木の枝をおろして焼き殺していた。
この辺りの松林はほとんど白い巣が見られ、何とかしないと松林が全滅するのにと心配だった。
また途中から霧が出てきたが、先が見えないほど深くないから、自家用車などスピードを落とさず高速で走っていく。こんな霧の道路を走るとき思い出すのが2008年アイスランドへキャンパーで行った時の事。
2週目の最後の山越えの時、深い霧に巻き込まれそれこそ1-2メーターくらい先が見えるだけ、曲がりくねった道路を徒歩のスピードで昇って行ったら頂上は真っ青に晴れていて、私たちは雲の上に立っていた。遠いアイスランドの火山地帯の山々が雲の上に突き出ている部分だけ一望に見渡せた。
霧が晴れて遠くの雪山が素晴らしい。
山の横腹をくりぬいている石切り場、
12時にはサンタンデルのフェリー発着場に着いた。パスポートとフェリーのチケットを見せただけで中に入って夕方5時までの長い時間待たねばならぬ。
お茶を飲んだりお昼を食べたり昼寝もして、冷蔵庫に収めていた野菜スープを熱々に熱して大きな魔法瓶に入れた。
スペインのポリスが一人キャンパーに乗り込んで不法移民を調べに来た。
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