今年もまた暖かいポルトガルで冬を過ごすべく、11月初旬にわが家を出、ドーバーからカレーをフェリーで渡った。
カレーの港町には冬季は無料のキャンピングカーの駐車場(キャンピングプラッツと呼ぶ)があり、どうしたことか11月2日の土曜日はキャンピングカーでどこもかしこもびっしり満員だった。夕方5時過ぎこのキャンピングプラッツで30分も待っていると、夜間にフェリーで帰国するキャンパーなのか1台が出てゆきそのあとへ急いで駐車することができた。
この夜からドーバ海峡は荒れに荒れフランス南下の3日間雨模様の最悪の日々が続いた。
日中に海峡を渡っていたのが幸い。翌朝キャンピングプラッツであぶれたキャンパーが川渕の駐車場に10数台も並んでいたのを見かけて、どうしてこんなにキャンパーばかり集まったものかと改めていぶかった。
初日はカレー(Carais)からシャートレ(Chartres)までの350Kmを快調に南下。昨年大雨のためトンネル閉鎖になったルーアン(Rouen)も障害なく通り過ぎた。
何度か通り過ぎたル・アーチ橋(Pont de L’arche)の川渕の大聖堂が印象的、道路わきに日曜マーケットが開かれていた。
翌日シャートレのキャンプサイトから次の目的地まで468Km、オーリアン(Orlean)を過ぎ無料の高速道路A20で272Kmを時速100㎞で走った。
何度も激しい雨に降られてうんざりしたころ着いた田舎のキャンプサイトは私たちしか居なかった。ここはピレニー山脈に近い山間部でビスケー湾と地中海を結ぶ中間点にあたる。
こうして毎冬ポルトガルでの越冬は今年で3年目、毎回フランス・スペインを通って行くにしても初めての場所やもう一度いってみたいところなどを選んで新しいコースを選んでゆくように計画を練っている。
11月のこの時期、フランスのほとんどのキャンプサイトは閉まっていて、一年中開いているサイトは本当にまれ。一晩中雨に降られ朝も深い霧に包まれてあたりの景色がはっきり見えない。この地域はほとんど情報がなかったが、今春見かけた雑誌の写真で是非行ってみようとなったものだ。