雪はまったく降らなかった札幌から、ren.です。
岩見沢は24時間で40cmくらい降ったらしいね。
● 「舞台 けものフレンズ」 ネルケプランニング
というわけで、昨日届きました。
時間の空いた深夜に観て、今日も夕方に観てました。
6月に舞台公演され、来年1月に再演が決まっている舞台劇版「けもフレ」。
しかも、主催は「セラミュ」「テニミュ」など2.5次元舞台の大御所、ネルケプランニング。
札幌からは私の足では届かず、ネットで伝え聞く評判に臍を噛みました。
まあ、早くにDVD化が発表されたので、キリンのように首を長くして発売を待っていました。
まず、端的に感想をいえば、満足のいく内容でした。
新たにサンドスターで生まれたオカピと、ジャパリパーク感謝祭に向けてのサーバルの冒険。
アプリゲームやアニメとは独立したストーリーで、子供にも理解しやすい優しく楽しい内容ですが、大人やファンはちゃんと"裏"を感じ取れるようになっています。
どうビス×PPPはアニメキャストがそのまま演者となっており、ほとんどが舞台未経験者だそうですが、それを感じさせない堂々とした演技です。
新キャラたちは当然さまざまな動物のフレンズですが、初見で名前と姿をつなぎ合わせて記憶できるというのは、「けもフレ」の強みだとつくづく感じさせます。
あと、セルリアンがエロい。
ステージのギミックは、良くも悪くも学芸会的なチープさがありますが、それが深刻な雰囲気をつくらずに、やさしい世界の手助けとなっています。
アニメ同様にジャパリパークの各所を歩き回る内容ですが、その位置表示をするマップが展望台にあるやつみたいなのが、また笑いました。
"ようジャパ""大ドリ"以外の新曲もみんな良く、同時発売のサントラも欲しくなります。
リーフレットを見たら全部、脚演の村上さんによるものなんですね。すごい。
ちなみに上述の既存2曲も、振り付けは舞台版のオリジナル。
BGMはアニメのサントラを使用していました。
DVDの本編は千秋楽の全編収録。
カメラを多数使っており、またスイッチングも完璧で、ステージ全体の引きの雰囲気は当然、メイン演者のアップには周囲の取り巻きもうまくフレームに入っているので、その辺も十分楽しめます。
映像特典はキャストコメント集と舞台稽古のダイジェスト。
以下、DVDのネタバレを含みます。
観ながらメモしていましたが、膨大な量になってしまったので箇条書きで(w
■新アイドルユニット"サバンナガールズ"
舞台が始まってすぐのサーバルジャンプのギミックには目が点になった(w
オカピのキュッとお尻をあげた姿勢が素敵。
アニメでも何度か登場した"お日様システム"は、マンモス姉さんの手によるものだったか。
"キリンなの♪~"のフレーズは、舞台後に配信番組やファンの間で話題になっていましたが、新曲"ふたりならやれるよ"の中の、ほんのいちフレーズだったんですね。
クロヒョウさんのめんどくさいキャラ立ちと、ドライな黒サーバルの会話。
そして、まさかマンモスも天丼とは。
タヌキの加藤里保菜さんは以前、「コスコスプレプレ」に出てましたっけね。
"ホワイトキック"で笑える客層。
■アラフェネとチーター親分のジャパリ便(びん)
リアルアラフェネの顔と顔が近い。
アライさんのモーションへのこだわりは、本当にすごい。舞台手前に走っている姿がツボ。
チーターの速さをストロボ効果や時間停止によって表現するというのは目ウロコ。
「異常なまでに鍛えられた足腰」のアラフェネ。
■PPP、地獄のプログラム
イグアナのフレンズ万能説。
片足立ちが素敵なオオフラミンゴ先生は、アニメでインドゾウだった幸野ゆりあさん。
他の日のアドリブパートはネットで確認。あれ?「トランキーロ!」が千秋楽だったの?
やけに切れやすいプリンセスと、それをなだめるコウテイの熟年夫婦ぶりは、なぜこうなった(w
ちょくちょくジャガー姉さんの影が差す「わからん、全然わからん」。
新曲「ドレミのうた」の運動量は、とんでもないな。
■個性的なフレンズたち
アンサンブルキャストのタテガミオオカミ、コアラ、マレーバクが、なかなかかわいい。
唯一登場したハンターのサーベルタイガー。その名のとおり一人だけ剣持ちの殺陣。
初登場の"こうげんちほー"。ヒツジは屈折したアイドルファンっぽいのにかわいい。
実は最年少キャストの伊藤梨花子さん演じるシロナガスクジラの"おかあさん"。
放水ギミックもゆるい学芸会仕様。でも「鼻水」呼ばわりはひどくないか(w
■小ネタながらも大ネタ
不正チケットは、この世界でも問題なんだなぁ(w
じゃんぐるちほー=密林=アマゾン=Amazon。
"としょかんだけ"でなく"はくぶつかん"という知恵の殿堂があった。
セルリアンも大好き、iRobotのルンバ。
テープレコーダーの部品として探し出したMDカートリッジ。
アイドルという文化に、園内放送や、録音されたラジオからうかがえる"ヒト"。でも、フレンズにとって、ヒトの声は"言葉"としては伝わっていないような気配を感じますね。
"野生開放"は全員、武闘派だった。アラフェネはちゃっかりテープレコーダー確保係だったけど。
■カーテンコール
「あの子すごく動くからぁ~」小野さんの号泣は、涙腺の弱くなったおっさんに効く。
サプライズだった再演発表では、ついに尾崎さんも落涙。
ほんと、これは劇場で見たいねぇ。
全国公演もしてくれないかしら。
とりあえず、明日、もう一度観よう(w
あ、今回からカテゴリーに"けものフレンズ"を追加しました。