「ハイキック☆ガール!」
2009年 日本 82分
■監督:
西冬彦
■出演:
武田梨奈
高橋龍輝
中達也
天野暁兒
須藤雅宏
八木明人
蒲生麻由
渡辺久江
西冬彦
●あらすじ
空手黒帯、全日本チャンピオンの肩書きを持つ現役高校生・武田梨奈が
ノースタントで主演に挑んだ格闘アクション。
男子顔負けの強さで空手道場でも一目置かれている女子高生、土屋圭。
しかし、師匠の松村は組手で相手を叩きのめすことばかり考えている圭に黒帯を与えない。
彼女の不満は、格闘技・武道の達人を集めて、依頼された標的を壊す集団「壊し屋」への参加という最悪の形となって現れる。
やがて圭は壊し屋と松村の因縁と、衝撃の真実を知る…。
(東映チャンネルより)
★感想など
これは「功夫映画」ではなく「カラテ映画」でもない。「空手映画」だね。
監督の西冬彦は「マッハ!」を買い付けた人らしい。
そのせいか、本作は俺なりの「マッハ!」と言った作品である。
エンドクレジットのNG集では、本編には使われていないとは言え
武田梨奈の腕に炎をまとわせた手刀のシーンなんて、もろに「マッハ!」を意識だしね。
とにかくアクション・シーンは只者ではない迫力である。
映画的にはこれヤバイでしょみたいなアクションが連発される。
感覚的には、こなれていない「トム・ヤム・クン」
もしくは格闘版「マッド・マックス」と言った趣きかな。
ただ、やられ役のスタントも格闘家らしく、映画的な受けがあまりにも下手なシーンも数多い。
これは映画としてはかなりのマイナス。
効果音も香港映画ばりに派手にやってくれていたら、それだけで面白さは数倍になると思う。
それとこれは止めて欲しかったのは、アクション・シーンを何度もスローでリピートするところ。
スローのリピートって、普通はメインとなるシーンだけやるもんだが
本作は長めのシーンも早速リピート。
しかもリピートされるシーンの多いこと、多いこと。
これには途中からげんなりして、二度目のシーンはほぼ早送りしちゃったよ。
とは言え、それなりに可愛い女子高生がミニスカートの制服で空手アクションやる映画は悪くない。
まあ欲を言えば、スカートの下はブルマではなくて白いパンツにして欲しかったが。
でもそれじゃあ「愛のむきだし」になっちゃうか。
とにかく西冬彦監督には、こういった映画をどんどん作って頂きたいものである。