「探偵神津恭介の殺人推理9~こだま号遠隔マジック~」
1990年 日本 91分
■監督:
野田幸男
■出演:
近藤正臣
大和田獏
岸部シロー
沖直美
岡安由美子
寺泉憲
中尾彬
森口瑤子
●あらすじ
巧妙に仕組まれた遠隔殺人。
綿密な計画を乗せ、殺意のレールは轢かれた。
「悪魔が味方に着いたと思わせたに違いない。」(神津恭介)
マジック大会の舞台裏で、女性が殺された。
さらに数日後、今度はマジックの最中に舞台上で殺人が起こる。
犯人が使った大胆な魔術とは!?
(HMVより)
★感想など
今回は今までのシリーズ作品と、ちょっと趣向が変わっていた。
まず主演の近藤正臣が、妙に楽しそうにノリノリで演じている。
シリーズ第一作の「刺青殺人事件」の頃の仏頂面と比べたら、ほとんど別人なノリである。
おまけに事件の関係者の女性に、どうも恋心を抱いているような気がする。
こういった演出は初めてなので、原作がそうなのか、本作の脚本がそうなのかはわからないが
かの金田一耕助だって「獄門島」でそういった描かれ方する描写があるのだから、名探偵の恋愛はあって良いのだ。
だが最大の変更点は、本シリーズのテーマ曲が違う曲になっていることだ。
あの曲、すっかり聞きなれたせいか、いざ聞けないとなると無性に寂しくなる。
でもこのシリーズも気付いたら、もう9作目。
近藤正臣が劇中よくトランプ・マジックを披露しているが、あれが演出なのか本人の趣味なのかは不明だが
本作のメインテーマがマジックなのと、前作に続いて伊東をロケ地にしている辺り
スタッフもキャストもわいわい楽しみながら作ったのかな?
そう考えると岡安由美子なんて、そういった雰囲気にはピッタリ。
キャラや明るさなども、全然「男女七人秋物語」の頃と変わっていなくて、懐かしかった。
あと中尾彬が出てくると、とりあえず犯人に見えてしまうのには、ちょっと苦笑いしてしまった。
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