レレレへの道

日々鑑賞した映画の中で、レレレに書かない映画の感想です

憲兵とバラバラ死美人

2024年01月29日 17時50分52秒 | 怪奇/スリラー/幻想

「憲兵とバラバラ死美人」
1957年 日本 73分
■監督:
 並木鏡太郎
■出演:
 中山昭二
 天知茂
 鮎川浩
 小高まさる
 細川俊夫

●あらすじ
帝国陸軍内で発生した猟奇事件を描く怪奇スリラー。
日本軍の歩兵部隊で、井戸から死体が発見されるという事件が発生した。
調査に赴いた小坂憲兵は、死体が陸軍病院でバラバラにされたことを突き止めた。
やがてその線から一人の男が浮かび上がる……。
(TSUTAYA DISCASより)

★感想など
天知茂の大ファンである私は、江戸川乱歩の美女シリーズは全作観終わっているので
新作を求めると、若手の頃の新東宝映画を探すしかないんですよね。
本作も1957年と相当古い作品で、憲兵を主役にすると言うのも今ではもう作られない内容であろう。
内容の方はホラー風味強めのスリラーと言う言葉がピッタリである。
推理物の要素もきちんと骨格としてありながら、序盤は帝国陸軍内の理不尽な描写が目に留まる。
実際序盤の、とある特殊な状況の井戸水で作ったご飯を新兵に食べさせるシーンなどは、おぞましい事このうえない。
その後は東京から来た憲兵の助手役である鮎川浩の、ちょっとコミカルな演技を楽しむ。
彼は後に「ゴジラ」シリーズで、何回か見た顔なので、本作でも出会えてちょっと嬉しかった。
そして天知茂が拷問に耐えるシーンで関心し、謎解きへ進む構成と。
天知茂の拷問シーンは中々凄くて、逆さづりにされた状態で水をぶっかけられると言う過酷なもの。
こういったシーンを頑張って演じていた若き日の天地茂を見られるだけでも、本作には価値があるかも。

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