「実録 広島やくざ戦争」
2000年 日本 113分
■監督:
辻裕之
■出演:
小沢仁志
中野英雄
渡辺裕之
志賀勝
中島宏海
梅宮辰夫
菅原文太
殺陣剛太
●あらすじ
人類史上初の原子爆弾投下により、一瞬にして焦土と化した広島の街。
広島極道たちは、大親分の渡会長次郎を原爆で失い、その覇権を巡って幾つかの新興勢力が名乗りを上げていた。
そんな時、25歳の山岡久が松江刑務所を出所する。
彼こそ、20年以上にわたる血で血を洗う抗争劇の中心となる男だった!!
日本やくざ抗争史に名高い、広島抗争をドラマ化!!
日本映画界の若きスタッフ、キャストが集結!!
そして、あの「仁義なき戦い」の菅原文太、梅宮辰夫の特別出演で送る、実録極道路線の決定版!!
(TSUTAYA DISCASより)
★感想など
ほぼ裏「仁義なき戦い」と言ってよいような作品である。
なにせ主人公の山岡久と言うのは、「仁義なき戦い 完結篇」で北大路欣也が演じていた松村保と同じ人である。
松村保のモデルとなった人は「仁義なき戦い 完結篇」で初登場したが、広島的にはその後も重要となった人物。
とは言え「仁義なき戦い」で有名な広島抗争を再度映像化するとは、勇気がいるなあと思いましたね。
ただ一応原作は違うらしい。「仁義なき戦い」は飯干晃一。本作は大下英治の小説と。
一抹の不安を感じながら本作を観始めると、オープニングの曲に
いきなり「仁義なき戦い」の曲を使用!
これ以外にも「仁義なき」で誰かが殺られた時に流れるチャララーって言うあおの曲を、同じタイミングで使用したり
オープニングのナレーションで「広島抗争。いわゆる仁義なき戦いである」と言ってしまったり
やくざになる前の小沢仁志が組から鉄砲玉を依頼されて実行前に女を抱く時に「後がないんじゃぁ~、後が」って言ったり
菅原文太や梅宮辰夫が出演していたり!
こんだけ重ねられると、まさか本家からのお墨付きか? と思わせる程でした。
まあ映画とVシネ、制作年度の違いによる予算の掛け方などが違うため「仁義」よりしょぼいのは否めないが
それでも十分面白かった!
「仁義なき戦い」のファンなら必見かも?
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