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私のお気に入りのブログに大西宏さんのマーケッテングエッセンスがある。
世の中には、意外にマーケッテングや広報について論じる人が少ないのだが、
常にマーケッテングの視点から意見を述べておられる。
ブログのテーマが「マーケッテングエッセンス」だからそうであって当然のことかもしれない。
然し、広報はプロの分野で、解っていない素人が手を出すと火傷をするというそんな例題みたいなものである。
その大西さんのブログがドコモの『新しいロゴ』について取り上げている。
私は携帯電話を持っていないが、ドコモは知っている。
半ば官みたいな大企業だという認識である。
従来のドコモと言うロゴタイプは知っていたし、そんなに悪い印象は持っていなかった。
このたび7月1日から新しいロゴタイプに変わるようである。
詳しくは大西さんのブログをご覧いただくとして、こんな風に言っておられる。
よくある話のような気がする。
『 ドコモのロゴタイプ評価のアンケート結果が紹介されていますが、本当に気の毒な結果でした。
新旧デザインで、どちらが好きかという問いに、旧デザインとした人が82%であった。
どんな事情があったのかはわかりませんが、少なくともプロが介在した仕事とはとうてい思えないものでした。
おそらくこのロゴタイプ選定時に消費者調査をしなかったのでしょう。
ブランディングやロゴタイプデザインの失敗事例として、歴史に残るのではないかと思います。』
と手厳しい。確かにどう見ても旧タイプのほうがいい。
意見の中にある『プロが介在しなかった』『消費者調査をしなかった』と言うのが事実なら『そうか、やっぱり』とは思うが、そんな風につまらぬところに経費節減をする企業や自治体は多いのではないかと思う。
広報や、ロゴやカラーリングなどは、誰でも口が出せる。
然し、誰もどれがいいのか本当は解らないのである。
こんな判定に、職位が介入したりすると全然おかしくなってしまう。
二輪のニューモデルのデザインやカラーリングのミーテングを思い出す。
危ないことも多いのだが、意外にカワサキは上手く切り抜けて行ったように思う。
しょっちゅう機会があるからいいのだが、NTTのようにたまにしかない企業は難しいだろうとその検討場面が容易に想像できる。
これは簡単なようで『プロの領域』なのだと思う。
『まず
社内や関係者が候補として選んだものがいいとは限らない。
つぎに
トップの方や役員の方がいいと言った案でまともな評価を受けるということはほとんどありません。
トップのかたは、よほどの目をもった人でないとデザインに口を出すなです。
さらに、
候補案だけで評価というもの危ないのです。
最低限、旧デザインとの比較は必要です。
ドコモさんは、屈辱的な結果がでているロゴタイプをどうするのでしょうか。』
やればやったで難しいのだが、『ロゴやレタリングなど』幾ら言っても検討すらしない自治体などもある。
無関心なのである。
そんなところに限って、広報に熱心そうに見えるから不思議である。
ロゴやレタリングも決めずに、広報予算だけ毎年使っているようなところは、お金をどぶに捨てているということが解っていないのである。
NTTのことばかり、笑ってもいられない。