雑感日記

思ったこと、感じたことを、想い出を交えて書きたいと思います。

二つのトップ交代

2009-01-23 03:55:59 | 発想$感想
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同じ日の同じ新聞に奇しくも、『二つのトップ交代』に記事が載っている。

本来なら、もっとド派手に、万々歳とぶち上げる記事なのだが、
何となく二つともしょぼくれて、元気がない。

一つは
その見出しは『トヨタ、新車販売世界一GM、78年ぶり首位陥落』である。

その記事によると
『米自動車大手GMは、08年の世界販売台数が前年比10.8%減の835万5947台だったと発表した。GMは1931年以来続けてきた世界首位を78年ぶりに明け渡しトヨタが初めてトップに立った。
GMは主力の北米販売台数が前年比21%減、欧州でも同7%減となり、年間販売台数が前年比4%減の下落にとどまったトヨタにかわされた。 』

とある。
トヨタが幾ら日本一の企業だといっても、GMから首位の座を奪うなど、これはわれわれ世代にはなかなか信じられない出来事である。
78年ぶりにとあるが、78年と言えばまだ私の生まれる前の話である。

それがどこだったのかは知らぬが、日本メーカーでないことだけは確かである。
ならば、もっと一面のトップ記事を飾ってもよさそうなものに、どこか目立たぬところにひっそりと載っていた。


もう一つのトップ交代は
そのトヨタの首脳交代のニュースである。

トヨタを世界一にした、今の社長が悪いような書きぶりの記事である。
今時、創業家というような言葉が世界一の企業から聞かれるのも不思議な感じもする。

『トヨタ自動車が豊田章男副社長の社長昇格を決めた背景には、創業家でなくては現在の苦境を乗り切るための抜本的な経営改革ができないという強い危機感がある。
トヨタは08年、念願の世界販売台数トップの座をGMから奪った。
その象徴が世界基本計画「グローバルマスタープラン」だ。世界販売台数で前人未到の1千万台を目標に掲げ世界中に新工場を建設した。
拡大路線を推し進めた渡辺捷昭社長らへの不満も高まり、苦境下での登板に疑問の声もあったが、章男氏の社長就任への期待が高まった。
人材不足の状況下で「100年に一度の危機」をいかに乗り切るか、章男氏の手腕が問われる。 』

などと書いている。
トヨタはまだまだ一流企業である。世界一の販売実績を残した。
念願の世界一になったのに、一瞬の赤字で、前の経営者は無茶苦茶な言われようである。
今度の創業家の血を引く社長候補も副社長という経営陣の中枢にいたのである。

悪者を一人作って、罪をかぶせる。
何か納得がいかない点もある。社長だから『しっぽ切り』とは言わないんだろうが、寄ってたかってそんな感じである。
そんな意味では、トヨタもその程度の会社かと言うような気もする。


もう一つ、トヨタに関する記事を紹介しておこう。
同じように、トヨタの行き方に疑問を呈してはいるが、それをいった時期はこんな危機がまだ言われていない、昨年の夏である。

トヨタの不振は円高が問題ではなく戦略転換の遅れだと強調しておきます
と表題に明確に掲げている。
2008年7月28日のブログである。

大西宏さんが、私はこの時期に指摘していたと言われないので、
こんな指摘をした方もいたと言う意味で記しておきます。

コメント
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