林 住 記

寝言 うわごと のようなもの

ミセス・ダウト

2007-03-07 | 拍手

  Mrs.DOUBTFIRE から

 最高に面白い映画だった。この映画は、多くの人に観て欲しい傑作です。

 主人公は情熱的なロマンティストで、自己主張が強い声優。仕事よりも3人の子供と一緒にいることを最優先する。家事も仕事もダメ人間。
室内装飾家として多忙の妻は、少年の誕生日の馬鹿騒ぎで怒りを爆発。主人公を追い出し、養育権を勝ち取る。子供達との面会は、主人公の生活態度を慮った裁判所に、厳しく制限されてしまう。
 主人公は何とかして子供達に会えるように、奇天烈なことを実行する。実弟の特殊メーク師によって、初老の英国生まれの家政婦に化け、元妻や子供達の住む以前の自宅に就職するのだ。
 当然、ケッサクな失敗続出だが、必死の努力により、子供達ばかりか元妻の絶大の信頼を得るようになる。
 有能な元妻に、昔のハンサムな恋人が現れて、また...........。

 主人公はヒョンなことから、TVの人気者になる。完全なハッピーエンドには成らなくて一寸気の毒のようでもあるが、後味は大変いい。

 主人公を演じたロビン・ウィリアムスは大変な芸達者。掃除機相手に巨体を揺すって踊る姿は、まさに怪演。歌も上手く、話芸や声色にも瞠目。
妻役のサリー・フィールドは、気丈で寂しいデザイナーを上手く演じた。
 登場人物たちが交わす軽口や憎まれ口が大変可笑しくて、ためになる。日本映画ではこういう事は絶対無い。
 アカデミー特殊メーク賞を受けたそうだが、脚本賞やその他の各賞を受賞してもいい極めて上等な映画だった。

 笑いばかりか、思わずホロリとさせられる。ウンそのとおり、なるほどなあ、と頷かされて、人生相談的な要素も多い。誰もが家庭内に問題を抱え、長所は短所になり、その逆もある。大笑いしながら考えさせられる大人の映画だった。


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