11月28日 朝日朝刊から
朝日に連載されている加藤周一先生の「夕陽妄語」を読んだ。
丸谷才一先生のような軽さや飄逸さがなく、愛読とまではいかないがタメになる。
11月27日夕刊では「2006年11月」という題だ。
先生は、11月は日米両国で歴史に残る事件が起こった、と書く。
そして更に以下のように書いている。
アメリカではブッシュが中間選挙に破れた。
これまでの軍国主義化路線を改める復元力が働いた。
日本は教育基本法案を強行採決した。
なし崩しに右傾化が進み、これを抑止する復元力がない。
じっくり読んで理解しなければならない。
とりあえず印象に残った部分を下に転記した。
この随筆の纏めに当る最後の文章だ。
われわれも安倍首相と共に「美しい国」をつくろう。
信州のカラ松と、京都の古い町並みを保存し、
人麻呂や芭蕉が残した日本語を美しく磨こう。
そのとき愛はおのずから起こるだろう。
尊大な、誇大妄想的な、殺伐で卑屈なナショナリズムを捨てればよい。
そうすれば憲法を改める必要もなくなるだろう。
森男は憲法改正については、加藤先生とは少し意見が異なる。
但し、安倍さんと自民公明党の代議士たちに憲法を弄ばれたくはない。
安倍さんは復党問題についても、曖昧な態度である。
どうして安倍さんの支持率がこんなに高いのか、理解出来ない。
特に、高齢者の支持が高いそうだ。
脳天気な若い奴ら、呆け同然の高齢者。
働き盛りは色と欲呆け。
不肖森男は余計な心配をしている。
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