林 住 記

寝言 うわごと のようなもの

新・戦争論

2015-01-08 | 床屋放談

文春新書「新・戦争論」は、池上彰と佐藤勝の対談集である。
池上彰が聞き役で、佐藤勝が普段報道されない世界中の紛争地の情報を、怒涛のように繰り出している。
ただ、ウクライナや中近東情勢などは、池上彰が解説役でも複雑怪奇過ぎる。
この種の話題は、パワーポイントで図解しながら、逐一解説してもらわないと。

いずれにしてもこの本は「へー、そうだったのか!?」という話を満載してるので、買って損はない。

北朝鮮の日本人拉致問題なども、ヤワな世論を逆なでするような、際どい事を遠まわしに言っている。
詳しくはご自分でお読み下さいね。

二人はどうやら、地球上から戦争は無くならない、と考えている。
話し合っても、民族と宗教(というより宗派)と資源と歴史が絡めば、相互に鉾は納められない
ようだ。
その辺の認識
は朝日新聞や大江健三郎とは大違いである。

ただ、第3次世界大戦を起こしてはいけない、日本が戦争に巻き込まれてはならない、としている。
そして以下のように続けている。

  そのためには、政治・軍事のトップから馬鹿を排除することだ。
  馬鹿な政治家・馬鹿な将軍は、かれらが自滅して終われば済む。
  しかし馬鹿がトップにいたら、国家・軍隊が全滅します。

  号泣議員がトップになったらどうします。田中真紀子も首相就任を噂された。
  恐ろしいことです。

なお、馬鹿とは情報不足、情報分析能力を持っていないトップのことを指している。
そして本題から外れて、われらの晋三クンについて、以下のような憎まれ口を叩いている。

  安倍さんを単細胞という人がいるけど、単細胞ではなく半細胞です。
  非常に近い視野しか持っていません。

  安倍さんはオバマ大統領とはしっくり行きません。
  民主的な指導者よりも、プーチンや金正恩に波長が合うようだ。

  インテリとは合わないのかな?

  プーチンも金正恩もインテリですが、ロシア的とか朝鮮的とかいう形容詞が付く。
  安倍さんの平和主義も積極的という形容詞が付きますよね。

この本の副題「僕らのインテリジェンスの磨き方」は、
第8章「池上・佐藤流情報術5カ条」をお読みくださいね。
参考になるかもしれませんよ。

150108



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1 コメント

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Unknown (ちゃっこ)
2015-01-09 01:15:41
さとう優勝。どっちも「まさる」
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