寝屋川の中1男女生徒殺人事件は確かに悲惨な事件だから、朝のTVがその話題で持ち切りになるのは無理もない。
しかしどの局も、犯人像やその動機、そして犯行の経緯ばかりを推理推測しているのは頂けない。
また、被害者に同情し、徒に視聴者の涙腺に訴えるだけの報道には付いてゆけない。
これでは民放TVは1局あれば十分である。
そんな中で「おやっ、森生と同じ意見だ」と感じた発言をした、TVでは初めて見る人がいた。
大阪国際大学准教授・谷口真佐美さんである。(谷口先生は「日本おばさん党」を立ち上げた人でもあるようだ)
深夜の商店街をぶらついている二人を、通りすがりの大人は何故咎めなかったのか。
それに私が子供の頃は、親から「夜、外出すると、人さらいにさらわれるよ」としばしば言われたものです。
と、概ねこう発言した。なお余談ですが森生の母は、更にこう付け加えたものである。「サーカスに売り飛ばされるよ」。
TBS-TV「サンデーモーニング」の司会者は「マズイ!」と思ったのか、同席していたTV慣れしている大宅映子さんに、話題を振った。
大宅さんは、実父大宅壮一譲りの歯切れのいい発言をするので、大いに期待したら、
まだあどけない顔をした二人がこんなことになるなんて........(以下むにゃむにゃ)。
ははぁんなるほどね、やっぱり谷口先生の発言は「不適切」だったらしい。恐らく抗議の電話が局に殺到するのだろう。
だが不肖森生は先生の発言を支持します。既に書いているが、朝日新聞の「素粒子」では、
未明の防犯カメラに映る姿はどこにでもいる中学生。
事件にならねば、ひと夏の記憶に刻まれただろうに。
だなんてとんでもない見方、感じ方である。
もっとも今朝の朝日の社説「中一男女生徒殺害 防ぐ手立てなかったか」では、やっと、こう書いた。
夏休みになると子供は開放的になり、夜間の外出や、普段とは異なる行動パターンをとることも多くなる。
学校の目も届きにくい。
それだけ犯罪被害に遭う危険性が高まることを、大人がしっかり認識したい。
身を守るすべを、子どもにもしかり教えておくことが大切だ。
ここまでは同感。しかし、
教育委員会や学校は、繰り返し注意を呼びかけて欲しい。
は物足りない。学校や教育委員会に頼り過ぎている。
地域の住民や親、特に親の存在を忘れている。自分のまだ稚い子を守れないような親は、親の資格はない。
以上、二人の親たちは、既に過酷な罰を十二分に受けているはずだが、敢えてこの記事を書きました。
文頭のイラストは、きたむらさとし(朝日新聞土曜版「悩みの坩堝」)から。
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