越生町(おごせまち)は花の里である。
蕎麦屋「麦わらぼうし」は桜・桃・連翹・雪柳・菜の花畑をかき分けて行く、麦原集落にある。
数年前、紫陽花が全滅した「あじさい山公園」が斜向かいにあり、残った山桜の競演が、夢のように美しい。
店は急坂の上の改装した古民家である。車で上れるが危ないので徒歩がお勧め。
店長は匠さんが修行時代にお世話になった人で、本職は大工の棟梁にして木工芸品作家でもある。
蕎麦打ちが趣味で、日・月曜日だけ店を開け、自ら厨房に立ち、手打ち蕎麦・天麩羅・小料理などを提供する。
店内や屋外の食卓や椅子など、棟梁手作りの什器備品はごっつく、凝っていて一見の価値がある。
孟宗竹を加工した湯桶は、なぁるほどの傑作。厠も必ず使用し備品を拝見すること。
3爺は二色蕎麦定食(だったかな?)に野菜天麩羅を注文した。
白黒2色の手打ち蕎麦は腰が頗る強く、つゆは藪風で、鰹出汁が際立ち、ピリッと塩辛い。
二色蕎麦定食には小料理が色々加わり、野菜天麩羅は要らなかった。
蕎麦屋で満腹したのは、この店が始めて。
越生にある蕎麦の有名店は「梅乃里」だが、環境で勝るこちらの、山家風素朴蕎麦も悪くないね。
近いうちにまた、近所の友だちと一緒に来ようと思う。
当日夜、越生の原住民で悠々自適中の元建具部長に、電話でいろいろ教えてもらった。
例えば、わが日高市高麗川地区にある天守閣風住宅が、この棟梁の仕事の由▼
蕎麦の写真はイメージで、実際はこれより盛り沢山。こちらからお借りしました。
店内外の様子や「湯桶」も見られますので、どうぞ。
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