「遠くに行きたい」に久し振りに出演した永六輔さんは、英語には旅がいくつもあると教えてくれた。
それは以下の四つだったようだ。
トラベル travel
ツアー tour
ジャーニー journey
トリップ trip
これに対して日本語で「旅」は「旅」しかない、と言っていた。
そうだろうか。「旅行」もあるし他にもあるのでは、と二三日考えたがドンピシャリな言葉が思い浮かばない。
ま、永さんが無いというなら無駄な抵抗ですがね。それでも頭をかすめた言葉がいくつかあった。
草枕(くさまくら)
紀行(きこう)
流離(さすらい)
彷徨(ほうこう)
などである。
これらを古い電子辞書で調べると、どれもが旅に多少なりとも関わる言葉ですが外れ。旅そのものではない。
そしてこれらは何となくうらぶれて、貧乏旅行を思わせ、九州一周豪華寝台列車の旅からはほど遠い。
その続きを朝から考えていたらもう一つありました。
道行(みちゆき)
電子辞書によると、①「道を行くこと。旅をすること。」とあり、②③④は古典芸能関連でややこしいので割愛。
⑤に「浄瑠璃や歌舞伎狂言の中の舞踊による旅行場面。主に相愛の男女が連れたつので、駆け落ちの意にも使う。」
ふむふむ、なかなかいいじゃないか。
「夏休みはアノコとハワイへ道行きだよ~ん」と言う風にしたらいい。言葉は生き物だそうだから構わないと思う。
「新婚さんいらっしゃい」を見ていると、近頃の若いモンは天下御免の婚前旅行。そして出来ちゃった婚。
だから、「道行」であっても気にすることはないと思うよ。
世界文化遺産に登録された富士山周辺に観光客が殺到しているらしい。
人にはそれぞれの旅がある。
雑踏する富士山などは避けて、どこか遠くの知らない町へ道行きしたいけど、もはや手遅れ。
130728
手遅れなどとおっしゃらずに何処かへお出かけくださいませ。
都心のホテルでも結構楽しめますわよ。
はいはい 秋の風が吹き始めたら 道行
と考えるだけでも 生き返ります
都心のホテル?!
まさか!