市大病院は巨大な病院だった。
正しくは「横浜市立大學付属総合医療センター」なんですね。
市営地下鉄「阪東橋駅」から徒歩五分。
街角に突如現れた病院は、圧倒的な存在感があった。
出入りする人が多く、入口で入館手続きの行列ができていた。
日曜日なので院内は灯りが消え、売店は閉まり、暗い気分になった。
6階の食堂で休日勤務の病院職員に混じり昼食。
1時半に姉の病室に入った。
姪の話では落ち込んでいるそうだったが、意外にけろりとしていた。
あたし、肛門を取られちゃったよ。
癌は取り切れなかったんだって。
ふ~ん、見える場所に肛門が移動したら、却って便利かもよ。
残した癌とは、この先ず~っと仲良くやってけばいいさ。
きょうだいの情報センターである姉に、親戚の消息を尋ねた。
古い一族には、大河小説が2~3本書けるほどのどろどろがある。
少女の頃から行動派だった姉を励ますには、知り合いの消息を尋ねるのがいちばんだ。
手術後3日目から食事が出ていて、メニューでは、森生よりいい食事をしている。
しっかり者の姪が、万端を差配した。
姉は担当医にも、景色が良く快適な病室にも満足していた。
ただ病院食の薄味には閉口している。
次に行く時には、ふりかけか梅干しをこっそり差し入れようと思う。
病院の15階には展望室があり、山下公園からみなとみらい地区まで一望できる。
まだ日が高いので歩いて行ってみるつもりになった。
しかし病院から出ると、真夏の猛烈な日差しにくらくら。
ヨコハマ港の見物は、またの機会に先送りした。
170907
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