森林公園の定例活動日にやって来たボランティア会員は、たったの6人だった。
暑くなると名前を登録してるだけになる会員が増えるけれど、この少なさは異常である。
現場は胸まで伸びた笹藪に実生木や山百合や杜鵑が密生。
それに蔓草が絡み合い、先が見えないほど。
梅雨時の笹藪はたっぷり水分を含み、蛇、蜂、毛虫毒虫など何が潜んでるか分からない。
こんな場所で、笹だけを選び小さな鎌で刈るなんて、どだい無理な注文だった。
3時間もかけた笹刈。森生が悪戦苦闘して刈った広さはたった畳一枚ほどだった。
杜鵑は刈り取り、ひ弱な木の苗は根元から伐り、剪定鋏で切り刻んでしまった。
人数が少ないため作業中の高揚感は無い。
綺麗になった面積が小さいので、作業後の達成感もまるで無かった。
最近、草刈りや笹刈に手っ取り早い刈払機を使うことが多い。
その方が綺麗に仕上がる。
しかし機械では何もかもを瞬時に刈り払ってしまう。
残したい草木がある場合、鎌を使う方がいい。
鎌は刃が脆く直ぐ切れなくなり、しょっちゅう研がなければならない。
そして、曲線状の鎌を研ぐのは難しい。
だから慎重な草刈や笹刈が必要な場所で作業する素人衆には、刈込鋏が一番なのである。
何故なら、
柄が長くてしゃがまずに作業ができるので、腰の負担が少ない。
蛇や百足や蜂と鉢合せする危険が少ない。
高く伸びた草は上から下へ順々に短く刈れば草丈が低くなり、刈りやすくなる。
刈り取る草や笹を左手で掴む必要はなく、そのまま地面に落としたままで済む。
鋏の柄の長さ分は対象から離れるので、刈り取る対象をしっかり見分けられる。
など刈込鋏の方が鎌より便利で、能率がいい。
5月にこの公園の別の場所でやった作業は、初めて刈込鋏を使い好評だった。
7月末の作業も同じ作業になる。
若い職員君には「是非、刈込鋏をね」とお願いした。
森生は既に30年も刈込鋏を使っている。お宅の草刈にも刈込鋏をお薦めします。
刈込鋏(大)と剪定鋏(小)さえあれば、直ぐ切れなくなり研ぐのが難しい鎌は必要ありません。
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