林 住 記

寝言 うわごと のようなもの

刈込鋏

2012-06-26 | お節介

森林公園の定例活動日にやって来たボランティア会員は、たったの6人だった。
暑くなると名前を登録してるだけになる会員が増えるけれど、この少なさは異常である。

現場は胸まで伸びた笹藪に実生木や山百合や杜鵑が密生。
それに蔓草が絡み合い、先が見えないほど。

梅雨時の笹藪はたっぷり水分を含み、蛇、蜂、毛虫毒虫など何が潜んでるか分からない。
こんな場所で、笹だけを選び小さな鎌で刈るなんて、どだい無理な注文だった。

3時間もかけた笹刈。森生が悪戦苦闘して刈った広さはたった畳一枚ほどだった。
杜鵑は刈り取り、ひ弱な木の苗は根元から伐り、剪定鋏で切り刻んでしまった。

人数が少ないため作業中の高揚感は無い。
綺麗になった面積が小さいので、作業後の達成感もまるで無かった。

最近、草刈りや笹刈に手っ取り早い刈払機を使うことが多い。
その方が綺麗に仕上がる。
しかし機械では何もかもを瞬時に刈り払ってしまう。
残したい草木がある場合、鎌を使う方がいい。

鎌は刃が脆く直ぐ切れなくなり、しょっちゅう研がなければならない。
そして、曲線状の鎌を研ぐのは難しい。
だから慎重な草刈や笹刈が必要な場所で作業する素人衆には、刈込鋏が一番なのである。

何故なら、

  柄が長くてしゃがまずに作業ができるので、腰の負担が少ない。

  蛇や百足や蜂と鉢合せする危険が少ない。

  高く伸びた草は上から下へ順々に短く刈れば草丈が低くなり、刈りやすくなる。

  刈り取る草や笹を左手で掴む必要はなく、そのまま地面に落としたままで済む。

  鋏の柄の長さ分は対象から離れるので、刈り取る対象をしっかり見分けられる。

など刈込鋏の方が鎌より便利で、能率がいい。
5月にこの公園の別の場所でやった作業は、初めて刈込鋏を使い好評だった。

7月末の作業も同じ作業になる。
若い職員君には「是非、刈込鋏をね」とお願いした。
森生は既に30年も刈込鋏を使っている。
お宅の草刈にも刈込鋏をお薦めします。

刈込鋏(大)と剪定鋏(小)さえあれば、直ぐ切れなくなり研ぐのが難しい鎌は必要ありません。

120626



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