胴体着陸ボンバル機。就航4年で事故不具合が77件。桑原、桑原。
ボンバルビア機のボンバル社なんて知らなかった。カナダの会社で、航空機生産歴は短いそうだ。カナダにも自動車のような技術集約的な工業があったのだろうか。
それでも、この機種を使うのは、プロペラ機なのに時速650キロと、ジェット機に迫る速度が出、離陸、上昇性能も良く、滑走路の短い地方空港でも発着出来る。騒音が小さく、輸送量が大きくて経済性が高いから。
ボーイング社やエアバス社には丁度良い機種が無くて、ボンバル社が食い込んできたらしい。
日本にも国産の「YS-11」という地方空港向きの優れた機種があった。今でも途上国では就航している、と聞いたことがある。
あれは一体どうしたんだろう。こうした機械物の開発や生産は日本の得意芸ではなかったか。多少不便があっても、必ず改善できたはずである。
朝日の「時時刻刻」という胴体着陸特集記事(3/14朝)の下の新刊広告に、「トロン」を開発した坂上健東京大学院教授の「変れる国・日本へ イノベート・ニッポン 」という本の広告があった。
「トロン」は国産のOS。アメリカの横槍で開発を断念させられた。現在、工業製品にはかなり使われていると聞いた。当時は学校のパソコンに搭載する予定だった。
始めの計画どおり、「トロン」が国産OSとして完成していれば、MS社のOSも、もう少し使い易くなっているのではないかと思う。
長期的展望と政治的交渉と売り込みは、何時までたっても進歩しないから、こういう事故が起きてしまう。
今回の事故のあった地元高知県の橋本知事が、全日空に機種変更要請を申し入れた由。素早い対応である。ボンバル社幹部は、早速駆けつけて、「当社のヒコーキの信頼性は高い、シンジラレナ~イ」、と寝言。
政府はもっとガタガタ文句を言うべし。
北朝鮮のしたたかさを学ぶべし。
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