林 住 記

寝言 うわごと のようなもの

点滴

2019-06-25 | 知ったかぶり

誰もが知っている「点滴」は、栄養分や血液を補給するための点滴注射のこと。
しかし森鴎外や漱石荷風など文豪たちは「雨だれ・雨の滴り」として「点滴」を使っていた。

例えば森鴎外の「ヰタ・セクスアリス」。五月雨の夜の描写です。

  西片町の通は往来が絶えて、傘を打つ点滴も聞こえず、泥濘に踏み込む足駄も・・・・

森生も高校生の頃この小説を熱心に読んだが、関心は他にあり点滴には気付かなかった。
いまは、再読する情熱が枯渇しましてね。

さて、梅雨本番の候となり、梅雨しとどであります。
じじぃは、梅雨寒と筋肉と関節痛で塞ぎ込んだまま、不本意な梅雨篭り・・・・・。

おや、雨脚が強くなってきたようだ。
わが猫額亭の雨樋から、雨水が溢れ、エアコンの室外機を激しく叩き始めた。

  BASYABASYABASYABASYABASYA

令和の点滴は、ちっとも風流じゃありませんな。

  

  この記事は半藤一利氏の新聞連載「歴史探偵おぼえ書き」をパクリました。
  詳しく勉強したい方は6月22日付朝日新聞朝刊別刷りをご覧あれ。

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4 コメント

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点滴 (小肥り)
2019-06-25 09:13:41
30分ほどしゃがんで、雑草など除いておりましたら、
立てなくなりました。とてもいけません。
「ヰタセクスアリス」は読んでおりません。「ヰ」の字が
なかなか出てこない。
そうか。「w」「i」で出ますね。
「関心は他にあり」……なんとも趣ある表現。楽しい。
「点滴」しずく、したたり、特にあまだれ………だって。「広辞苑」
ボクも知らなかった。写真は森鴎外さんのお宅ですか。
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青春 (金鷲亭)
2019-06-25 10:41:56
小肥りさまと同じく,
「関心は他にあり」・・の表現に反応しました。
森生さまの青春時代を伺えて,
何とも楽しくウフフ・・。
今の時代,何でもストレート過ぎて味わいが乏しいと
感じることしばしばです。

痛みをこらえながら,こうした文章が書けるのは
やはり文化人ですね。
どうぞお大事に。


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老後資金 (森生)
2019-06-25 21:44:10
小肥りさま
草毟りに30分! あまりにも危険です
シルバーに頼めば お手元の2000万円の預金が減らせます 投資なんかしませんように 万一儲かっても あちらに持ってけませんし 相続争いの原因になります

ヰタ・セクスアリス 
お元気になるかも まだ 間に合うかも

冒頭の平屋は 明治村に保存されている 鴎外漱石旧宅です
2枚目はわが猫額亭 2階建てです
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イヒヒ イテテ (森生)
2019-06-25 21:57:57
金鷲亭さま
ウフフですと?
お主も読んだな イヒヒ

痛みは痺れを伴いはじめ 右手右腕に発疹が発生し 堪らず皮膚科へ 帯状疱疹の始まりでした
これが2回目です 前回は50年前 あの時も物凄く痛かったです

憎まれ口 減らず口も もはやこれまで
しばらく休載かも
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