林 住 記

寝言 うわごと のようなもの

シェ・ノワ(胡桃の家)

2007-10-30 | 高麗便り

    
 

 「シェ・ノワ」は高麗本郷清流の谷戸にある洋食屋です。
外観は一寸見には汚い。それもそのはず、ご主人の手作りだそうだ。
地震が来たら一寸怖い構造に見える。

内部は、(行ったことは無いが)ポルトガルの漁師町の大衆食堂のようだ。
壁から床からごちゃごちゃとガラクタ(失礼)を飾り立てて壮観である。

   

シェ・ノワとは「胡桃(くるみ)の家」という意味だそうだ。
ベランダ脇の胡桃の木に因んだ命名だそうだが、胡桃は貧弱、根拠は薄弱。
むしろ建物内部が胡桃の殻の中のように入り組んだ状態に因んだ、とする方がよろし。
明るい前庭から店に入ると、蹴躓きそうになる。瞳孔の開閉が鈍くなった人は要注意。

日和田山の男坂のような急な階段を2階に上がり、更にベランダに出た。
清流のまだあまり荒らされていない美しい集落が見晴らせる。

           

店のご主人はいわゆるオーナーシェフで、髭の威丈夫である。
案外に愛想が良く、よいしょすると、アコーデオンを弾いてくれるそうだ。
小声で「下手ですよ」と奥さん(?)に言われたが、そんなことどうでもよろし。
人生は楽しむべし。歌うべし。食らうべし。

   

三人ともお勧めの「海鮮バター焼き1400円▲(当店高値2位)」を注文した。
その熱いこと、美味いこと! 猫舌猫指の森男は大いに悩まされ、ハーフー味わった。
最後に、残った汁にご飯を入れて、リゾット風にすると更に美味い。
鉄鍋まで舐めるように味わうこと。

お土産に、ご主人手作りのパンやケーキもあります。
営業日は土日月のみです。営業時間は12時から夜9時。
人生は短く、秋の夜は長い。楽しむべし、歌うべし、食らうべし。

   

場所はかわせみ街道から山懐に入る目立たない場所です。
逢引気分も良し、高麗神社、聖天院詣での帰りに、清浄な心で立ち寄るのも良し。
日和田山に登った後に寄れば、お味はもっと美味くなること保証します。
店内狭しと散らかってる(失礼)ガラクタを一つずつ味わうのも楽しみです。

 
     
なお、階段は暗く、黒塗り、狭くて、急。
よくよく注意しないと真っ逆さまに転落の恐れあり。

シェ・ノワHPは→「山の中の隠れ家レストラン
店内風景は→☆☆☆



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